岩本研究室(構造系振動班)

2007-03-31

花見

嫁さんと散歩がてら,鶴舞公園と山崎川に花見に行った.山崎川は瑞穂運動場から川名までぶらぶら歩いた.まだ満開というわけではなかったけど,花を見ながら水辺を歩いてるだけで楽しかった.途中,東山荘でお茶した.久しぶりに正座するはめに.

今年の卒研生から,「石の蔵から」という焼酎と地鶏,キンカンをもらった.どうもありがとう.おいしくいただいてます.今度おごらせてね.

ここのところ連夜,BSで「あしたのジョー」の特集番組をやってる.古いアニメながら,今見ても結構面白い.しかし,「BSアニメ夜話」って相変わらずひどい番組.なんかもう根本から間違ってると思う.こんなのやめて,「マンガ夜話」を再開してほしい.

トワプリ,とりあえずエンディングまで行った.面白かったんだけど,もう少し歯ごたえがほしかったかな,とも思う.やりこみネタはまだ残っているので,もうしばらくはちまちま遊ぼうと思う.

2007-03-26

3月ももう終わり

来週はもう新学期.鶴舞公園の桜もちらほらと咲き始めている.帰宅途中にちょっと見てみたら,もう花見の場所取りをやってる気の早い人もいた.

  • 伊坂幸太郎「ラッシュライフ」読了.傲慢な画商とそれに付き従う女性画家,自分のスタイルを貫く泥棒,父に自殺されカルトにはまる青年,邪魔な結婚相手を殺そうとする不倫カップル,リストラされ失意のうちに野良犬を拾う男,まったく別々の人生を歩むこれらの人々の物語が交錯する.相変わらず現実味のないおとぎ話のようなミステリーもの.しかし,物語がきれいに収束していくさまは見てて気持ちいい.車の中で死体がバラバラになるあたりの展開にはちょっと無理を感じたけど.全般的に暗めの話だが,ラストはちょっといい話っぽい.

2007-03-22

しんどい

いろいろとしんどい事が続く.でも,めげずにがんばろう.

  • 井上雄彦「バガボンド」25巻読了.武蔵と吉岡伝七郎の決闘の巻.決着がつきました.しかし,当主を討たれた吉岡一門が武蔵を狙う.70人を相手に戦うのか,というところで次巻.
  • 荒川弘「鋼の錬金術師」16巻読了.まだまだ仕込み中.主要キャラ北へ移動の巻.怠惰の人も登場の気配.
  • 山口貴由「シグルイ」8巻読了.いよいよ藤木と伊良子の戦いが始まる.最終決戦じゃなかった.その前の仇討ち編.息づまる死闘の結末は次巻に持ち越し.しかし,これほんとにアニメ化するのか.

2007-03-20

明日は春分の日

遅れ卒論審査が終わり,JABEEの仕事もひと段落した.でも,すぐ新学期だ.あわただしい.

パソコンを初期状態からセットアップして,やっと名工大にファイルを送れるまでに復旧した.なんかfirefoxを入れるとまずいみたいなので,しばらくieで様子を見ることにする.

ブシドーがカンストしたので,ここのところパメダ+バカで進めていた迷宮探索.28階まで降りたが,これ以上の自力攻略は不可能と判断し,封印することにした.中断してたハイラルに戻ることにする.

  • くらもちふさこ「天然コケッコーの散歩道」読了.作者の長編マンガ「天然コケッコー」のムック本.カラーページを採録したギャラリーやインタビューなどが掲載されている.このマンガの舞台は佐賀だと思っていたのだが,島根が正解だったようだ.
  • あびゅうきょ「絶望期の終わり」.「天然コケッコーの散歩道」と一緒にアマゾンに注文した本.2話目で挫折した.しばらく放置.
  • よしながふみ「愛がなくても喰ってゆけます」読了.作者の私生活(?)+グルメガイドのマンガ.面白いっちゃ面白いんだが,やっぱよしながふみってなんか苦手.
  • 宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」1,2巻読了.ひょんなことから6歳児を育てることになった30独身男の話.宇仁田ゆみは初めて読むけど面白いかも.ほのぼの系.2巻ではりんの母親も登場(なぜかマンガ家).
  • 武富健治「鈴木先生」1,2巻読了.苦悩する中学教師の話.給食のメニューとか,すごく卑近なネタを大スペクタクルものにしてしまうすごいマンガ.2巻では優等生小川をめぐる恋のさや当て合戦から雪だるま式に大きくなる騒動を描いている.3巻も楽しみ.それにしても,鈴木先生,小川に執着しすぎてて笑った.

2007-03-10

はまった

パソコンが調子悪い.ネットに繋げようとするとハングする.いろいろやったけど原因が分からない.ちょっと手間取りそう.

イオンでラム肉売ってたので夕食はジンギスカン.ジンギスカン鍋はないのでホットプレートでやった.なので,やり方は適当だけどうまかった.またやろう.

まだちまちま迷宮探索してる.やっと27階に降りられるようになったんだけど,めげそう.マップ構成意地悪すぎ.いったん休養した主力メンバーがもうカンスト寸前なので,ブシドーでも育ててみようかなと考えている.

  • 嶽本野ばら「ロリヰタ」読了.埼玉大に行く途中,キオスクで見かけて買った短編集.表題作は,作家の主人公がつきあいだしたモデルが実は…,という話.シリアスな話なのだが,主人公が作者自身すぎてギャグになっちゃってる感じ.作者やけになってないか.もう一つの短編「ハネ」は表参道で羽を売り続ける女の子の話.嶽本野ばらの基本は少女マンガだと思ってたんだけど,実はギャルゲの方が近いのかと考えさせられた.

2007-03-09

晴れてはいるんだけど

ここのところ冷え込むようになってきている.いったん着なくなった厚手のセーターをまた引っ張り出して着始めた.

昨日はJABEEの視察で埼玉大を訪問した.いろいろ勉強になった.どうもありがとうございました.埼玉大には初めて行った気がする.学生がいなかったので静かだったがいいところだと思った.

  • 「ピタゴラ装置 DVDブック1」.line riderとか,こういうギミックものって大好き.先日本屋に行ったときデモをやってて,つい買ってしまった.33本の放映版だけでなく,試作の映像も少しあった.冊子には分かりにくい仕掛けの解説もあって面白かった.2が出たら買ってしまいそう.

2007-03-05

一転して雨

今日は久しぶりの雨.風も強かった.入試関連の資料チェックに駆り出された.そういえば,埼玉大に行く準備もしないと.

  • 志村貴子「放浪息子」6巻読了.とっくに発売されてたのに今日気づいて買ってきた.千葉さんの言葉で,二鳥君目覚めちゃいました.中央突破の構えです.いばらの道だ.すごいなあ.この巻ではいよいよ文化祭の倒錯劇が上演されるが,そこに至る準備段階の方がメイン.クラスメートそれぞれの思惑と錯綜する人間関係が丹念に描かれる.それなのにすいすい読めちゃうところがすごい.千葉さんがとにかく大活躍しててうれしい.

2007-03-04

ぽかぽかした一日

風呂場の電気が切れたので,買いに出かけた.散歩がてら近くのカーマまで行ったのだが,暖かいを通り越して暑いほどだった.

第5階層を探索中.エレベータを起動し,24階までマッピング終了.レベルは61~66.

その後,25階のボスを撃破.一応エンディング.クリア時のパーティーはソレ+バアメ.レベルは64~68.

  • 志村貴子「放浪息子」.今もっともお気に入りのマンガ.暇さえあれば読み返してる.女の子になりたい少年,二鳥君と男の子になりたい少女,「高槻くん」のお話.「青い花」もそうだが,描きようによってはじめじめと暗い話になりそうな題材を,作者はこんなにも軽やかで楽しい作品に仕上げてしまう.最新刊の5巻からは中学生編.登場人物も増えてますますにぎやかに.千葉さんの鋭い問いかけに二鳥君はどう答えるのか? 6巻が待ち遠しい.

2007-03-03

ひな祭り

中部支部発表会もつつがなく終了し,今日はうちでのんびり.暖かかったので,久しぶりに窓を全開にして部屋に風を通した.ひな祭りということで,夕食はちらし寿司にはまぐり汁.

第5階層を探索中.花びらに眠らされて全滅した.雑魚でも気が抜けない.レベルは58~63.

2007-03-01

風邪気味

明日は中部支部発表会.しかし,ここのところの寒さのせいか,風邪を引きかけている.今夜は早く寝よう.

地下20階で苦戦している.これまで2回全滅した.援軍に注意しながらちまちま各個撃破していくしかないか.レベルは49~56.

  • 漆原友紀「蟲師」8巻読了.純和風のホラーもの.といっても,不可思議な現象の原因を「蟲」という抽象的な存在においているので,怖くはない.しんみりくる話が多い.このマンガもマンネリっちゃマンネリだが,1年ぶりの新刊ということもあってか,結構楽しく読めた.

2007-02-26

ジンギスカン

昨日面白いフラッシュを見たので今日はジンギスカン.と思ったけど,牛肉しかなかったので普通の焼肉になった.今度ちゃんとしたジンギスカンをやりたい,ジンギスカン鍋ないけど.浩養園にでも行くか.

地下18階のボスを軽く撃破し,19階の探索開始.陣形は変わらず.レベルは42~51.たまってきた宿題(クエスト)も何とかしなければ.

2007-02-24

白壁散策

白壁のあたりを散策した.市政資料館から文化のみち二葉館の間付近.市政資料館は旧名古屋控訴院を再整備したものらしく,建物を見ているだけで面白かった.名古屋や裁判に関する展示のほか,デザイン専門学校の卒展もあり楽しめた.文化のみち二葉館は旧川上貞奴邸.和洋の建物を組み合わせたような変な建物だった.晴れてたけど肌寒かったので,昼は喫茶店でカレー煮込みうどんを食べた.嫁さんはみそ煮込み.

地下15階のボスを撃破.ここしばらくソレ+バアメの陣形で進めている.古参のレベルは45.新加入のバードは32.

2007-02-22

暖かい一日

暖かくなってきたので,薄手の上着に衣替え.ようやく後期の授業の成績をつけ終わった.あと,大学パンフ用に学生さんの写真を撮った.

依頼を消化しながら,地下11,12階の地図作成ミッション進行中.レベルは39.使えるクラスが増えたので,ソパ+レアメからソレ+ブアメへと変えてみる.

  • 山田芳裕「へうげもの」3巻読了.本能寺の変.善人の光秀がはめられたような格好.うーん.歴史の知識がないので,どこまで史実でどこまで創作なのか分からない.こんなんでいいのか?
  • 山田芳裕「へうげもの」4巻読了.左介がなんか出世して織部にクラスチェンジ.歴史のちょっと脇道にそれたところで大物になりつつある.一方,天下人となった秀吉はいろいろと苦しそう.見ててかわいそうになってきた.黒幕の利休もそろそろ危ないか.

2007-02-21

夜更かし

いろいろやらなくちゃいけないことが多くて,本を読む気になれない.「放浪息子」をにやにやしながら読み返したりとかしてる程度.

地下10階のボスを撃破.レベルは36.楽勝.まとまった時間がとれなくて,ちょっと潜っては戻るを繰り返しているせいか,レベルが上がりすぎているようだ.

2007-02-19

卒論発表

ふぅー.やっと卒論発表が終わった.あと2月中にやらないといけないのは,成績づけと入試委員会の宿題,それに科研予算の消化か.まだまだしばらく忙しそうだな.

迷宮探索は現在地下7階.レベルは29.クリスタルの扉を開けることができるようになったので,上の方に戻って地図を埋めた.まだまだ先は長そうだ.のんびり行こう.

ニコニコ動画をのぞいたら同じようなマッドビデオが並んでた.「とかちラーメン」と「はるぴったん」.どちらもどこまでループするんだという感じだが,思わず見入ってしまう.このふたつを見比べると,3Dゲームのモーションもかなりいい線いってるけど,手書きアニメにはまだまだ及ばないなあと感じる.

2007-02-13

卒論〆切・修論発表

修論発表が終わった.一段落.

  • 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」17巻読了.お父さんの登場にとまどう千秋と千秋親子の姿を見て奮起するのだめを描いた巻.マンネリ気味ではあるがまだまだ面白い.
  • 山田芳裕「へうげもの」2巻読了.本能寺の変前夜のお話.事態は緊迫しているが,左介は相変わらずひょうげている.最後びっくりした.

2007-02-12

3連休最終日

今日もいい天気だった.夕食にガッテン流カレーを作ってみたが,手間がかかった割にはいまいちだった.何が悪かったんだろう?

  • 福本伸行「賭博堕天録カイジ」9巻読了.帯の惹句は「カイジに天啓来る!!」.土壇場で逆転の勝ちルートを見つけたカイジ.敵のイカサマを逆手に相手をはめ,さらに敵の手を封じたところで次巻に続く.いよいよクライマックス.
  • 山田芳裕「へうげもの」1巻読了.織田信長の家臣でありながら,数寄者というか茶の湯オタクの男,古田左介の物語.「へうげもの」は「ひょうげもの」と読む.
    ひょう・げる【▼剽げる】ヘウゲル〘自下一〙ひょうきんにふるまう。おどける。「─・げたことを言う」(明鏡国語辞典)
    左介を狂言回しにして,戦国時代の下克上を描く趣向か.豪快な信長.信長に対しわだかまりを持つ明智光秀.「華」の信長をよく思わない「侘び」の千宗易(利休).宗易に天下取りを唆されるくせ者の羽柴秀吉.キャスティングは調ったようだ.ゆっくり読み進めていこうと思う.

2007-02-11

3連休中日

昨日は散歩がてら図書館とイオン千種に行った.帰りは図書館で借りた本と買い物袋の両方を提げて歩く羽目に.

  • ナンシー関「何を根拠に」読了.ナンシー関は文庫でそろえることにしてたんだけど,昨日図書館で見かけたんで借りてきた.文庫版が出たらどうせ買うんだけど.SFアドベンチャー連載の映画評「でたとこ映画」とホット・ドッグ・プレス連載の「メディアジャンキー」が収録されている.「でたとこ映画」は映画評のはずなのに,岡村靖幸についての対談や大食いの話だけで終わる回もあったりして面白かった.「メディアジャンキー」はポケベルの話題(携帯電話はまだ普及していない)に時代を感じた.
  • ナンシー関「何をかいわんや」読了.「何を根拠に」を借りてきて,その前の巻はどんな感じだったのかなと本棚から出してきて読んだ.1回読んでるのにすっかり中身を忘れてて,ほとんど初読という感じで楽しく読んだ.それにつけても,彼女の新作がもう読めないというのは本当に悲しいことだ.

2007-02-04

立春

昨日はエルミタージュ展に行った.その前に大須観音に寄ったんだけど,人大杉.エルミタージュ展はいろんな時代のいろんな傾向の絵をみることができて楽しかった.エルミタージュはフランス語だけど,エルミタージュ美術館はロシア(サンクトペテルブルグ)にあるのね.18世紀エカテリーナ2世が集めたコレクションが母体になってるらしい.面白かったけど,歩きすぎて足が棒になった.

  • 今市子「百鬼夜行抄」14巻読了.最新巻の15巻を買って,14巻を買い忘れていたことに気づいて買った.成仏しつつある三郎を引き留めようとする晶を描いた「番人の口笛」など4編.
  • 今市子「百鬼夜行抄」15巻読了.平成18年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したらしい.もうすっかりマンネリの域に入って読み続けるのがちょっとつらいんですけど.キャラの役割が決まり切ってしまってもう,面白みがあんまりない.司とかがもう少し活躍して,物語を引っかき回してくれるとまだ面白いんじゃないかと思うんだけど.

2007-02-02

寒かった

今日は2部ものづくりデザインのコンテスト.パワーポイントでのプレゼンをやった.一応の体裁は整っていたが,メンバーが二人しかいない班や模型が破損してしまった班があった.授業の進め方をちょっと工夫した方がいいかもしれない.

  • 東野圭吾「容疑者xの献身」読了.物理学者湯川シリーズの長編.湯川の同級生の天才数学者,石神が殺人事件の隠蔽を企てるという話.文章はあきれるほど読みやすく,トリックも面白かったんだけど,なんか薄味かなとも感じた.湯川シリーズは初めてと思っていたが,巻末の既刊紹介をみて「探偵ガリレオ」は以前読んだことがあることに気づいた.記憶力なさ過ぎ.

2007-02-01

とうとう2月

明日は修論の〆切.修論,卒論,入試委員会の宿題で今月は忙しくなりそう.

  • 椎名軽穂「君に届け」3巻読了.新キャラ登場の巻.いい人っぽいけど実は,というパターン.次の巻は荒れそうだな.

2007-01-31

ほとんど春の陽気

1部のものづくりデザインが今日で終了.模型は24号館2階のコミュニティスペースに展示した.23班全部の模型を展示するのは無理なので,とりあえず3の倍数班だけ.模型は折を見て入れ替える予定.

  • 吾妻ひでお「逃亡日記」読了.「失踪日記」で大ブレイクした吾妻ひでおのインタビュー集.中身はほとんど「失踪日記」の内容の確認.はっきり言って便乗本だ.ただ,書き下ろしのマンガは面白く,画力もすっかり持ち直してて感心した.ベテラン漫画家の中には,絵の方はもうへろへろって人が結構いるからなあ.
  • 椎名軽穂「君に届け」2巻読了.ちょっとした行き違いで友人二人とぎくしゃくするが,持ち前の純粋さで友情を取り戻すという話.面白いんだけど,あまりに直球すぎて逆に読むのがつらい.

2007-01-30

いい天気

久しぶりに本屋で買い物をした.

  • 大和田秀樹「機動戦士ガンダムさん」1巻読了.ネットで面白いとのことだったので買ってみたが,いまいちだった.トニーたけざきの方が面白いじゃん.
  • 福本伸行「アカギ」19巻読了.鷲巣編もいよいよ大詰めかな.点数では大きな差をつけられたが,流れはアカギにある.残り6局でどう巻き返すのか,というところ.
  • さそうあきら「マエストロ」2巻.久々の新刊.「神童」も面白かったが,これも面白い.謎の指揮者,天童の正体も少しずつ明らかになってきて,いよいよ本番スタートという感じ.
  • 秋月りす「OL進化論」26巻読了.これもずいぶん長く続くマンガ.マンネリだが,面白く読める.作者ももういい年だろうに,衰えを感じさせないところがすごい.
  • 椎名軽穂「君に届け」1巻読了.これもネットでの評判を聞いて買ったマンガ.陰気な見た目から「貞子」と呼ばれている高校生の爽子.本人の努力も空回りしてなかなかクラスメートとうち解けないが,人気者の早風翔太はそんな爽子にも気さくに接してくれて…,という話.「のだめ」などとは違って,男が読むにはちょっと恥ずかしくなる内容だが,楽しめた.

2007-01-28

体調悪し

なんか胃が重い.一日中ベッドで読書をした.

  • 宮本輝「星々の悲しみ」読了.表題作のほか,「西瓜トラック」,「北病棟」,「火」,「小旗」,「蝶」,「不良馬場」を収めた短編集.全集ではなくて,文庫本を借りて読んだ.表題作は受験勉強をさぼって読書に明け暮れる高校生が,喫茶店にかかっていた絵を盗み出す話.結核病棟の話など重たい話の連続で,ちょっとしんどかった.私は長編の方が好みかな.
  • 「宮本輝全集第4巻」読了.「春の夢」が収められている.父がこさえた借金の取り立てを逃れて,小さなアパートで大学生活を始めた青年の話.手違いでアパートの柱に文字通り釘付けにした蜥蜴を,そのままキンちゃんと名付けて世話を始める.暗い話なのだが,恋人の陽子を始め人間味のあるキャラクターが明るい印象を与えている.陽子をめぐっての建築デザイナーとの対決,アルバイトでボーイを務めるホテルでの派閥争い,京都の邸宅で心中を図るドイツ人夫婦,その邸宅の女主人の死など,めまぐるしい展開で楽しく読めた.

2007-01-27

卒論〆切まであとわずか

だが,あまり卒研生の姿が見えない.大丈夫か?

  • 「宮本輝全集第3巻」読了.新設大学でテニスに打ち込む青年の4年間を描いた「青が散る」が収められている.往年の青春ドラマのような正統派の青春ものだが,主人公たちの恋や大事な人たちとの別れなど,作者独特の苦い味わいも楽しめる.

2007-01-21

曇りの休日

今日はルソー展を見に行った.ルソーって日本の画壇に結構影響与えてたのね.知らんかった.

  • 「宮本輝全集第2巻」読了.「錦繍」,「避暑地の猫」が収められている.どちらも面白かった.前者は離婚した夫婦の離別の顛末とその後を描いたもの.往復書簡形式は「貧しき人々」に倣ったものらしい.後者は軽井沢の別荘番の親子の話.人間関係どろどろの濃厚な内容.こちらは読んでいて「罪と罰」っぽいなあと思った.

2007-01-14

のんびり

昨日は庄内緑地に行った.初めてかと思ったら,以前行ってた.今日はうちでのんびり.

  • 伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」読了.「重力ピエロ」が面白かったので買った本.大学に入学し一人暮らしを始めたアパートで,初対面の男から「一緒に本屋を襲わないか」と誘われる話.軽妙で若々しい文章が特徴.面白く読めたが,テーマは結構重くてちょっとしんどいところもあった.

2007-01-10

休み明け

昨日,田舎から帰ってきた.DQM三昧の充実した休みだった.ついでに,猫だらけの森も達成した(たま,トラこ,1ごう,ジェーン,ジンペイ,ビンタ,キャビア,かぶきち).田舎で読んだ本は以下のとおり.

  • 一式まこと「ピアノの森」13巻.
  • 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」14巻.
  • あずまきよひこ「よつばと!」6巻.
  • 東野圭吾「白夜行」.
  • 横山秀夫「半落ち」.
  • 伊坂幸太郎「重力ピエロ」.
  • 恩田陸「図書館の海」.
  • 竹内薫「99.9%は仮説」.

2006-12-23

やっと買えた

今日,やっと買えた.嫁さんとテニスやってみたりした.楽しい.ネットにもつながるし,いろいろ遊べそう.

と書いたが,突然ディスクを認識しなくなった.初期不良大当たりだったらしい.まだまだじらす気のようだ.

  • 志村貴子「青い花」2巻読了.今もっともお気に入りのマンガ家,志村貴子の新刊.放浪息子に比べるとなんか展開早いなあ.ふみちゃん,もうふられちゃってるし.意外と早く連載終了しちゃうのかもしれないな.私としてはだらだら続いてほしいんだけど.

2006-12-02

発売日

9時頃シャンピアポートに行ってみたけど,すでに受付終了してた.ソフトのみ予約済みで本体なしという間抜けさ.気長に待つか.

  • 山本英夫「ホムンクルス」7巻読了.久々の新刊.今度の対象はトレパネーションを持ちかけた本人らしい.関わった人物のホムンクルスが主人公に移るというのがどういうことなのか,気になる.
  • 伊藤明弘「ワイルダネス」5巻読了.ローゼンマン墓穴を掘るの巻(死んでないとは思うけど).人間関係がわからなくなってるので,前の巻から読み直してみようと思う.この作者の漫画って面白いんだけど,話を理解するのに苦労するんだよね.
  • 柳沼行「ふたつのスピカ」11巻読了.おとぎ話めいた非現実的なキャラ造形でリアルな宇宙飛行士の訓練生活を描くという,とても不思議な漫画.物語はゆっくり進んでいるが,のんびりつきあっていこうと思う.

2006-11-28

秋の日はつるべ落とし

ハガレンの15巻が出ているようなので,夕方本屋に行った.入ったときは明るかったのに,出たときは真っ暗だった.

つるべ‐おとし【釣▽瓶落とし】〘名〙[類語分類]落ちる/落下 つるべを井戸の中に落とすように、まっすぐに早く落ちること。◇多く、秋の日の暮れやすいことのたとえに使う。「秋の日は─」(明鏡国語辞典)
ATOKってすごいな.変換(してEndキー)しただけでこんなのがすぐ出てくる.

  • 荒川弘「鋼の錬金術師」15巻読了.イシュヴァール殲滅戦を回想する巻.紅蓮の錬金術師,キンブリーの仕込み完了というところか.
  • 岡崎京子「秋の日は釣瓶落とし」読了.初単行本化作品,ということで買った.メインの「秋の日は釣瓶落とし」は1992年の短期連載もの.表紙にもなっている終盤の一コマが最高に美しい作品.「ハンバーガー」は1988年の絵本風カラー短編.こちらは絵がすごく若い.
  • 東野圭吾「手紙」読了.嫁さんが買った本.感動するというので読んでみた.兄が強盗殺人を犯したことで,人生を狂わされた弟の話.犯罪加害者の親族が受ける苦しみという重いテーマに深く切り込んでいながら,物語のタッチは軽快でよどみない.しっかりしたイメージを読者に想起させる,力強い文章を書く作家だ.他の作品もぜひ読んでみたい.

2006-11-26

紅葉が見ごろ

今日は天気が悪く一日中家にいたが,昨日は晴れてたので鶴舞公園を散歩した.池のあたりの紅葉がきれいだった.久しぶりに図書館にも寄って,本をいくつか借りた.

  • 川端裕人「夏のロケット」読了.高校時代にモデルロケットを飛ばしていたロケット好きの5人が再び集結して,独自の火星探査プロジェクトを立ち上げるという話.良質の青春SFものだ.ただし,SF的なガジェットは一切登場せず,あくまで現行技術の範囲内で民間ロケットを打ち上げるというのがこの小説のテーマ.「ロケットガール」のような派手さはないが,アメリカやソビエトでの宇宙開発の歴史をふまえた描写は説得力があり,とても面白かった.ジャーナリストを主人公に据え,ミサイルへの転用といったロケット技術の暗部にも目を向けており,単なるロケット礼賛に堕していない点もよい.

2006-11-19

しとしと雨

天気が悪く寒くなってきたのでこたつを出したら,居心地がよくてすっかり根が生えた.夕食はスープカレー.

  • 瀬名秀明「パラサイト・イヴ」読了.第2回日本ホラー小説大賞受賞作.作者は薬学の博士課程在学中にこの作品を書いたらしく,専門知識に裏打ちされた序盤の描写はさすがの迫力.しかし途中から,往年のパルプSFを思わせるレトロテイスト満載のバカ小説に様変わりする.人間を操るアメーバ状の寄生生物(「アミガサにとっつかれる」って一言が頭に浮かんだ),しかもそれが美女の姿となって主人公の子種を求めるという展開,楳図かずおの「うばわれた心臓」など,B級ネタがいっぱい.狭い場所も移動できるアメーバ状の体,一にらみで人の心臓を止めてしまう眼力,人の体をどろどろに溶かす発火能力など無敵の寄生生物が,学会の席で意味もなく人間に宣戦布告したり,無関係な医者や看護婦は容赦なく殺すくせに宿主を世話した医者は見逃したりと,妙に人間くさい(あるいはテレビ特撮ものの怪人くさい)のもポイント高い.そして最後はお約束の自滅.ある意味傑作である.

2006-11-18

天気は下り坂

嫁さんのご両親が出張がてら来名.昨夜はお義父さんのお土産の松阪牛ですきやきをした.うまかった.

  • 成瀬輝男「ヨーロッパ橋ものがたり」読了.橋梁技術者の著者が自ら見て回ったヨーロッパの橋について語った本.技術的な話も少しはあるが,それぞれの橋にまつわる歴史的な「ものがたり」が中心で,読み物として面白かった.写真の多くがモノクロなのがちょっと残念.できればすべてカラーで見たかった.
  • 長嶋有「猛スピードで母は」読了.表題作と「サイドカーに犬」の2編が収められている.いずれも内容を表しているような,いないような変な題目.ストーリーも文章も非常に淡々としてるんだけど,結構楽しめた.どちらかというと,サイドカーの方が好みかな.

2006-11-14

ちょっと寒気がする

今日は修論生用のプログラムを組んだ.日曜の寒さがこたえたのかちょっと寒気がするので,夕食後風邪薬を飲んだ.今日は早めに休もう.

  • 大塚康生「作画汗まみれ」読了.職人アニメーターの自伝.堅苦しいところのない文章で,著者の人柄のよさがうかがえる.苦難の末「太陽の王子ホルスの大冒険」を完成させるくだりはジーンときた.東映動画と虫プロのアニメに対する考え方の違いや,制作環境の異なるアメリカでアニメ映画作りに苦労する「リトル・ニモ」顛末記なども興味深く読んだ.

2006-11-12

木枯らしの冷たい一日

鶴舞図書館が明日からしばらくお休みとなるので,散歩がてら嫁さんと本を借りに出かけた.天気はいいんだけど,木枯らしが冷たくてすごく寒かった.風邪引きそう.

  • 「宮本輝全集第1巻」読了.「泥の河」,「螢川」,「道頓堀川」の川三部作が収められている.どれもとても面白かった.すっかりファンかも.長編の「星宿海への道」もよかったが,中短編のこちらの方がイメージが鮮明な感じがして好み.私の田舎でも子供のころはそこらで普通に蛍を見ることができたなあと思い,しんみりした.

2006-11-11

どんよりした天気

厄介ごとがいろいろあって落ち着かない.そんな中,I先生から届いたメールを読んで和んだ.

  • 福本伸行「賭博堕天録カイジ」8巻読了.「黙示録」,「破戒録」につづく第3シリーズも終盤戦.やっと盛り上がってきた.この巻ではカイジに助け舟を出していた男の正体が明らかとなり,カイジはいよいよ追い詰められていく.こうしたどん詰まりの状況を逆手にとって,いかに相手を出し抜くかがこのマンガの醍醐味.敵も状況を把握しつつある.次巻に期待したい.

2006-11-06

あわてた

中部支部発表会の座長依頼の仕事を怠っていた.あわてて8人の候補を選び出してメールを送った.

  • 「司馬遼太郎短編全集(一)」読了.1950年(27歳)から57年(34歳)に書かれた短編を集めたもの.作者の小説を読むのは初めて.何巻もあるような長編はしんどそうなので,短編ものを試しに読んでみることにした.総じて,小説としての面白みが少ないという印象を受けた.なんか,歴史の勉強をさせられてるみたいで疲れる(特に「兜率天の巡礼」はひどい).歴史ものくささのない「丼池(どぶいけ)界隈」がいちばん楽しめた.

2006-11-04

過ごしやすい1日

今日もいい天気.干した布団の隣で,床に寝転がって読書.気持ちがいい.

  • 乾くるみ「イニシエーション・ラブ」読了.大学4年の「僕」は代打出席した合コンで繭子と出会い,恋に落ちるが・・・.ありふれたラブストーリーに見せかけて,実は叙述ミステリーになっている.この作者はほんと,ジグソーパズルを組み上げるように理詰めでカッチリした物語を作る.「リピート」もそうだった.情緒には欠けるけれど,そうした割り切りはいっそすがすがしい.
  • 千野信浩「図書館を使い倒す!」読了.副題のとおり,“ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」”を解説した本だ.ポイントは,「蝶のように舞い(資料の当てがないときは,書架を眺めてあいまいに本を探し),蜂のように刺す(必要な資料が分かったら,確実に手に入る図書館を鋭く攻める)」ことだという.確かに,ネット検索やOPACではあいまい検索は難しい.もっとも最近は,連想検索ができる図書データベースもあるようだ.また,この本は全国のお薦め図書館をいくつか紹介しており,その中に鶴舞図書館もあった.新聞記事をジャンルやキーワードごとに分類・整理した,切り抜き資料が充実しているらしい.

2006-11-03

文化の日.快晴

ポートメッセ名古屋に行ってきた.

  • 奥田英朗「最悪」読了.小さな鉄工所の社長,平凡な女子銀行員,無為な日々をすごすチンピラという,何のかかわりもない3人の主人公.彼らはそれぞれにトラブルを抱えていたが,やがて1つの大きな事件に巻き込まれていく.とても長い物語だが,ぐいぐい引き込まれる.さすが奥田英朗.ただ,3人が出会うまでの状況が,それぞれ坂道を転げ落ちるような不幸の連続で(特に,鉄工所の社長),読むのがつらかった.まあ,そういう感情移入も作者のうまさゆえなんだけど.

2006-10-31

もう10月も終わり

卒研生と修士の学生を集めて,ミーティングをした.そろそろ修論,卒論に本腰を入れなくちゃ.

  • ロイス・マクマスター・ビジョルド「自由軌道」読了.バイオテクノロジーによって生み出された,無重力空間に適応した体を持つ子供たち.そのプロジェクトが行き詰まり,管理する企業は子供たちを処分しようとするが,技術教育担当の技師は彼らを救おうと奮戦する.作者のストーリーテリングのうまさに引き込まれる秀作.物語,キャラクターともに非常に明快なのだが,ハリウッド映画を見てるみたいで意外性がないのが残念.

2006-10-28

いい天気の休日

昨日はパソコンに向かいながら飲んで,気がつくとそのまま寝ていた.

  • 大場つぐみ,小畑健「DEATH NOTE」13巻おおむね読了.本編は12巻で完結しており,この13巻は解説本となっている.ストーリーやキャラの解説のほか,作者のインタビュー,短編版「DEATH NOTE」など,内容は盛りだくさん.ニアとメロのキャラ造形は当初逆だった,といった制作の裏話もいろいろあってとても面白い.Lの偏食ぶりを紹介した「Lのワンダー腸世界」(「生ハムも食べろ!生ハムも!!」)には笑った.
  • 椎名見早子「いちばん簡単な遠近法講座 パース塾」読了.活字ばっかりだと疲れるので,図書館の企画コーナーにあったこの本を借りてみた.イラストをぱらぱら見てるだけで楽しい.こういう本も手軽に借りて読めるのが図書館のいいところ.消失点を画面内に配置することでホラーっぽい室内空間を作り出せる,というのが面白かった.

2006-10-27

久しぶりに本屋に行った

「DEATH NOTE」の13巻を探して,近所の本屋3件はしごした.荒畑の小さな本屋でやっと見つけた.

  • 宮本輝「星宿海への道」読了.特異な少年時代を送った中年男がタクラマカン砂漠で行方不明となる.彼は黄河の源流にあるという星宿海に強い憧れを抱いていた.謎の多かった彼の心うちを知るべく,家族たちは彼の過去を明らかにしていく,という話.派手さはないが,静かな叙情性が胸に染み入る傑作.こういうの大好き.貧しい母子家庭の子供との友情と別離というモチーフは「泥の河」にも通じると思う.今度原作本も読んでみよう.
  • 井上雄彦「バガボンド」24巻読了.武蔵と吉岡伝七郎の決闘が始まる巻.決着は持ち越しだけど,まあ普通に武蔵が勝つんだろう.決闘の前,武蔵と小次郎が棒切れで戯れの斬りあいをするが,現時点では小次郎のほうが強そうだ.このマンガは,コマは大きく,セリフは少な目で,物語としての情報量は少ない.そのため,あっという間に1巻読み終わってしまう.しかし,絵の力がとても強いので満足度は高い.いいマンガだ.
  • 遠藤浩輝「EDEN」15巻読了.なんかずっと殺し合いをしているマンガ.作者の目はあくまで冷め切っており,かわいい女の子だろうが容赦なく惨殺される.ストーリーはずっとぐだぐだの状態だが,このマンガの本筋(?)である人類の結晶化現象についてちょっと進展があったのかな.なんかどっかで見たような気もするが.E(EDEN)計画か?
  • 山口貴由「シグルイ」7巻読了.南條範夫の残酷時代小説「駿河城御前試合」を「覚悟のススメ」の山口貴由が漫画化した作品.ドライな遠藤浩輝とは対照的に,絡みつくようなウエットさ,アナクロさが持ち味.藤木源之助と伊良子清玄の最終決戦の舞台がいよいよ調ったというところ.次巻が待ち遠しい.こうして並べてみると,今日買ったマンガは全部人殺しものだな.

2006-10-25

HPづくりの日々

ここ数日,中部支部発表会のHP作成にはまっている.楽しい.つい時間を忘れて作業してしまう.

  • アニリール・セルカン「宇宙エレベーター」読了.軌道エレベータについての技術解説本だと思っていたのだが,児童向け科学啓蒙書だった.題目の軌道エレベータの話はほとんどなく,多次元宇宙やタイムマシン,古代文明などについてのとりとめのない話が続く.いまいち.

2006-10-20

忙しい一週間がやっと終わった

今日は図書館休館だった.11月は館内整理で1,2週間休みになるらしい.困った.

  • SFマガジン2006年3月号を読む.年に1度の英米SF受賞作特集号だ.ジョン・ヴァーリィの「残像」や「Press Enter■」,オースン・スコット・カード「無伴奏ソナタ」,ジェイムズ・ティプトリー・Jr.「たったひとつの冴えたやり方」といった今でも好きな作家や作品は,この特集号を通じて知った.だから,思い入れもあって,この号だけは毎年買っていた.しかし,ここ数年買うだけでほとんど読まなくなり,今年はとうとう買いそびれてしまった.それが図書館で貸し出されていたので借りてみた.以下が訳載された受賞作.
    • ケリー・リンク「妖精のハンドバッグ」.わけわからん.
    • チャイナ・ミエヴィル「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」.同上
    • アイリーン・ガン「遺す言葉」.ちょっと面白かった.
    • ブラッドリー・デントン「チップ軍曹」.まあまあ面白かった.
    改めて読むと,SFマガジンって前時代的な雑誌だなあとつくづく思う.読めるところがすごく少ない.もう少し何とかならんか.

2006-10-18

まだ忙しい

FD研究会に出席した.電気電子の江龍先生の講演がメイン.とてもためになった.しかし,土木からの参加者は3名のみ.先が思いやられる.

  • 重松清「ビタミンF」読了.家族をテーマとした連作短編集.落ち込んだとき読むといいかも.

2006-10-17

つかれた

科研の書類作成に加え,急ぎの雑用がわらわら湧いて出て忙しい1日だった.

  • 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」16巻読了.相変わらず面白い.嫁さんも単行本が出るのを楽しみにしている.
  • 小田扉「団地ともお」8巻読了.相変わらずすっとぼけた味わい.でも,作者は結構苦しんでるんじゃないかと感じる.「老人会と1年生が同点首位」ってところで笑った.
  • 犬上すくね「恋愛ディストーション」5巻読了.久しぶりに犬山すくねの本を読んだ.あとがきによると4年ぶりの新刊らしい.絵柄もずいぶん変わってしまっている.話の内容は相変わらずだけど.

2006-10-16

帰省帰り

義弟の結婚式から帰還.疲れたが楽しかった.

  • 福井晴敏「亡国のイージス」読了.かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」に似た感じの軍事ポリティカルフィクション.息子を殺された自衛官が北朝鮮の工作員と結託してイージス艦を乗っ取り,核に匹敵する化学兵器を盾に日本政府を脅迫する話.軍事関係の知識がない私にも楽しく読めた.今度「終戦のローレライ」も読んでみようと思う.それにしても,先任伍長タフすぎて,笑った.

2006-10-11

うっとうしい雨の日

図書館から4冊借りてきた.

  • そのうちの1冊.中島らも「とらちゃん的日常」読了.また猫エッセイ.中島らもに思い入れがないせいか,文章そのものはあんまり面白いと思わなかった.だけど,スナップ風の気取らない猫の写真がすごくよかった.

2006-10-09

三日酔い

まだ調子悪い.

  • サイモン・シン「暗号解読」読了.「フェルマー」,「ビッグバン」同様おもしろく,一気に読んでしまった.やはり面白かったのは,ヴィジュネル暗号やエニグマなど解読不能といわれた暗号が攻略されていく様子かな.素数と公開鍵を使った現代の暗号は非常にエレガントだけど,もう取り付く島がないという感じだし.でも,「素因数分解の近道を禁止するような数学法則が存在するかもしれない」というのは興味深い仮説だと思った.

2006-10-08

二日酔い

三連休の二日目.昨晩は調子に乗って飲みすぎ,二日酔い.

  • 赤瀬川原平「猫の文明」読了.猫や犬,トマソンを題材としたフォトエッセイ集.著者の言う「脳内リゾート開発」がだんだんうっとうしくなってきて,途中から飛ばし読みしてしまった.
  • 北村薫「覆面作家の夢の家」読了.覆面作家シリーズは初めて読む.円紫さんシリーズと同様,日常の謎を扱う短編連作シリーズのようだが,より軽めの内容になっている.シリーズ1作目から読んでいないせいか,お嬢様探偵の性格が何かしっくり来ない.この本には3本の短編が収められていて,2本目のみ殺人事件を扱っている.この話は以前テレビドラマで見たことがある.偶然原作に行き着いたようだ.

2006-10-07

読書日記はじめました

今日から少し継続的に読書日記をつけてみようと思う.

最近本をよく読むようになった.きっかけは吾妻ひでおの「うつうつひでお日記」.これまで読む本はもっぱら本屋で買ってきたものだったが,この本の影響で私も図書館で本を借りて読むようになった.幸い最寄の鶴舞図書館は近くて手軽に行ける上に規模も大きくて,気に入っている.値段を気にする必要がないので,これまで読まなかった類の本も読むようになった.すごく得した気分.そのため,読書がこれまでより楽しくなり,読む量も増えた.だけど読んだはしからどんどんその内容を忘れていくので(図書館の本は手元にも残らないし),備忘録もかねて日記をつけてみようと思い立った次第.

とりあえず,ここ数ヶ月のお気に入りを挙げておこう.

  • 志村貴子:「青い花」を読んで以来すっかりファンになった.「青い花」のほか「放浪息子」,「ラヴ・バズ」,「敷居の住人」など,買える単行本はすべて買った.特に「放浪息子」がお気に入り.
  • 米澤穂信:古典部シリーズ,小市民シリーズといった,日常の謎を題材とする青春ミステリーものを書いている.SFにしろ,ミステリーにしろ,ジャンル性の強い小説が好きではないので,こうした中間的な作風が気に入ってる.ただ,意欲作とされている「さよなら妖精」はいまいちだったと思う.「犬はどこだ」も読んだんだけど中身はすでに忘れてしまった.同じ作風の北村薫の作品(円紫さんシリーズ)も最近読んだ.
  • 古川日出男:文庫本3巻からなる「アラビアの夜の種族」を一気に読んだ.アラビアンナイト(読んだことないけど)の幻想世界が圧倒的な筆致で描き出される,一級のエンターテイメント小説.これを読んで,「13」,「沈黙/アビシニアン」と過去の作品にも手を伸ばしたが,いずれも良作ぞろい.
  • サイモン・シン:科学ノンフィクションを書いている.「フェルマーの最終定理」と「ビックバン宇宙論」を読んだ.自然科学に関する偉業が達成されていくさまを歴史的な背景からわかりやすく著わしていて,専門的な知識がなくともわくわくして読み進めることができる.「暗号解読」も昨日図書館で借りることができた.これから読む予定.楽しみ.
  • 「夜のピクニック」:恩田陸の第2回本屋大賞受賞作.つい最近文庫化されたので買って読んだ.24時間歩き続けるという高校の行事を扱ったみずみずしい青春小説.著者自身の体験を基にしていて臨場感にあふれている.主人公の女の子とクラスメートの男の子との因縁,主人公のひそかな賭け,友達から送られてきた手紙など,テンポのいい謎解き要素も楽しい作品.あとがきの人がやたら「バトル・ロワイアル」を持ち上げていたけど,おもしろいの?

読書日記

三連休の初日.

  • 町田康「猫にかまけて」読了.「権現の踊り子」,「告白」といったパンクな時代小説を書いている町田康の猫エッセイ.ちょっと軽いものが読みたくなって,図書館のペット関連のコーナーに立ち寄った際見つけた.相変わらずへんてこな文章には笑わされるが,瀕死の飼い猫を看病するさまには心打たれる.私も猫は好きだが,軽い気持ちで飼うわけにはいかないなと思い知らされる.
  • 向田邦子「父の詫び状」読了.呉智英の「マンガ狂につける薬21」で取り上げられてたので借りてきた.この本は著者の身近な出来事を題材としたエッセイ集だが,子供のころの家族の思い出,特に厳格な父親の思い出が読みどころになっている.昔ドラマ化されたこともあって,主人公役の長谷川真弓と父親役の杉浦直樹がよかったのを今でも覚えている.改めて原作となるこの本を読んで,とてもいい気分になった.こういう風に過去を振り返ることができるのなら,年を取るのも悪くないなと思える.

2006-03-08

青い花

気分がいいので,ちょっと日記でもつけてみる.

今日,志村貴子の「青い花」1巻を読んだ.この作家の作品を読むのは初めてだけど,しばらくはまりそうな予感.今度は「放浪息子」を読んでみることにしよう.

「森」にも春が来た.雪だるまつくりの日々も終わり,緑が目にしみる.植林はひと段落したので,猫だらけの森を目指してみたい.
ちなみにおでかけ先は:0000-6442-3676;まさみ;フルーツ村.

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