岩本研究室(構造系振動班)

2009-03-29

2分咲き

公園に行ったらえらく人が多くて,ゆっくり遊ぶスペースもなかった.まだ2分咲きくらいだと思うんだけど,気の早い人は花見をしてた.出店ももう出てたようだ.

パンをちぎって持たせたらそのまま食べるようになった.これまでは食べ物を刺したフォークだったら持って自分で食べてたんだけど,直接手に持たせるとなぜか食べなかったんだよね.

  • 加藤久仁生「つみきのいえ」.いろいろ賞を取っている短編アニメのDVD.Amazonで買った.「或る旅人の日記」の人だったのね.私はすごく面白かったんだけど,ちびはちっとも反応しなかった.残念.
  • 山岸凉子「テレプシコーラ/舞姫 第2部」2巻読了.ローザンヌ本選スタート.茜の風邪を移されたりとかトラブルもあるけど,背後霊の千花とえらく目立つ26番のおかげで,なんとかついて行けてる感じの六花(ゆき).派手ではないけどインプロヴィゼーション(即興)に強いというダークホース的な立ち位置か.別口で参加した双葉が倒れてしまって,というところで次巻.

2009-03-22

慌ただしい

晴れたり降ったり,靴買いに行ったり嫁さんが免許更新に行ったり,慌ただしい三連休だった.明日も記念誌の校正原稿受け取りに外の委員会に謝恩会と盛り沢山.おまけに龍退治にも忙しい.

かくれんぼ大好き.ダイニングの椅子やソファーの陰だけでなく,私の後ろに回って隠れるのも楽しいみたい.

とにかくスイッチを見つけると押してしまう.丸いものや赤いものだったらそれだけで手が伸びてしまうみたい.ベランダの壁にある注意書きの句点「。」まで押そうとしてた.

  • 山口貴由「シグルイ」12巻読了.最終決戦を前にいろいろ盛り上げようとしているみたいなんだけど,なんだか蛇足のような気も.三重といくの対面とか,あのラストシーンをにらんだものなのかなあ.「がま剣法」の話はどうした.
  • 末次由紀「ちはやふる」4巻読了.北央学園を下し,全国大会へ.かなちゃん,いい子だなあ.と思ってたら,千早突然倒れちゃった.途中なんの前振りもなく,いきなりの大ゴマでクイーン登場.誰これと思っちゃったよ.新も復活の兆し.面白いけど,慌ただしいなあ,このマンガ.

2009-03-15

ちょっと寒い

ひな人形を片付けた.大きい箱をどこにしまうか悩んだけど,押し入れの上に押し込むことになんとか成功した.

ちょっと寒かったけど晴れてる内にと公園へ.平地を歩くだけでは飽き足らなくなったみたいで,ジャングルジムの下とか,起伏のある芝生の上とかを歩き回った.

ソファーの上が定位置に.一度上から転げ落ちたけど,うまく回転して軟着陸.かなり前からだけど,物陰からちらっと顔を見せるとすごく喜ぶ.いないいないばあは偉大だな.

  • 青木新門「納棺夫日記」読了.「おくりびと」の原作と言われる本.本屋で見かけたので買った.ひょんなことから納棺夫(納棺師)になったいきさつやその後の心境を,当時の日記をもとにつづったもの.当たり前だが,「おくりびと」のような明確なストーリーはない.また,後ろの第3章ではもっぱら納棺夫としての死生観や宗教観のお話.これについては賛否両論あるとのこと.私は後者だな.そういう話より現場の体験のことをもっと書いて欲しかった.
  • 米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件 下」読了.小市民シリーズ第3弾の下巻.解決編.小鳩は事件を解決し,小佐内は復讐を果たす.結局彼らはお互い小市民とはほど遠くて,似たもの同士一緒にいるしかないというところに落ち着いた.「トロピカルパフェ」が2年の夏の事件で,この「栗きんとん」はその直後の秋から3年の夏までの事件.この1年間2人はこの事件をはさんで向かい合い,そして元の鞘に収まることになったというわけだ.それにしても瓜野くん,自業自得の面もあるとはいえ,ほんとかわいそう.

2009-03-08

今日もいい天気

記念誌の表紙が出来た.本文中ではせっかくのプロジェクト紹介文の写真がすべてモノクロなので,表紙にカラーの写真をあしらってみた.

ソファーやこたつの上に登るようになった.ソファーの上では座ってテレビを見たり,器用に足から降りたりもする.はしゃいでローテーブルの角に顔をぶつけたりするので,ゴムパッドを四隅に貼ってみた.

  • 大場つぐみ,小畑健「バクマン。」2巻読了.集英社への持ち込みで担当がついた真城と高木.目標はジャンプ本誌での連載だが,とりあえず赤マルジャンプへの掲載を果たす.行く手には新妻エイジという強力なライバルが立ちはだかる.過酷なアンケートシステムのジャンプで勝ち上がるため,王道路線での再スタートを決意する.
  • 犬村小六「とある飛空士への恋歌」読了.前作が好評だったのでシリーズものになったようだ.世界観は同じだけど舞台は一新された.バレステロス皇国の皇子カール・ラ・イールは革命によりその座を追われ,今は機械工の息子カルエル・アルバスとして飛空士を目指している.元の身分に未練はないカルエルだが,革命の旗印だった「風を統べる処女王」ニナ・ヴィエントに対しては復讐を誓っている.そんな折,空飛ぶ島イスラで創世神話にある「空の果て」を目指す計画が持ち上がり,カルエルは義妹アリエルとともに旅立つことになる.そして出発の日,イスラに降り立ったカルエルは不思議な少女と出会うが….本書はまだ人物紹介の段階.本編はこれから.

2009-03-01

いい天気

暖かかったので公園へ.なぜか鉄棒の柱に触っては次のにを繰り返して,4本の柱の間を行ったり来たり.ブランコも好きみたいで,大きめに揺らすと喜ぶ.

機嫌のいいときは「うんにゃあ,うんにゃあ」言ってる.別に否定的な意味で言ってるわけではないみたい.

こうやってパソコンやってるとすぐ膝の上に乗ってきて,キーボードに触って邪魔しにかかる.猫か.

  • 福本伸行「アカギ」22巻読了.「死ぬじゃろっ…!!! リーチッ!!!」で劣勢を振り払おうとする鷲巣をしぶとい打ち回しで退けるアカギ.いよいよ勝負ありか? 作者自身の筆によるものではないが,鷲巣を主人公にしたスピンオフ漫画も存在するらしい.笑った.
  • 山田芳裕「へうげもの」8巻読了.宗二の死をきっかけに豊臣家転覆に動き出す利休.しかし,明智光秀の辞世の句を家康から聞いて,自分も秀吉と同じくわびの芽を摘んでいたことに気づき愕然とする.巻末では秀吉の目の前で楢柴を割って見せ,公然と反旗を翻すが….
  • 岩明均「ヒストリエ」5巻読了.古代ギリシャ時代の才人エウメネスの生涯を描くマンガ.故郷のカルディアに帰ってきたエウメネス.仕返しを恐れるヘカタイオスに殺されそうになるが,マケドニア王フィリッポスの助けで脱出しマケドニアの首都ペラに赴く.ヘビ?
  • 米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件 上」読了.小市民シリーズ第3弾の上巻.前回の事件で袂を分かった小鳩と小佐内.小鳩には彼女ができ,小佐内も新聞部を変えようとがんばる年下の瓜野とつきあい始める.瓜野は連続放火事件の規則性に気づき,そのことを学校新聞に発表し始めるが….瓜野の後ろではいつものように小左内が暗躍している.放火事件に関与している可能性もある.そんな状況が気になって,首をつっこみ始める小鳩なのであった.下巻は今月出るらしい.楽しみ.

2009-02-22

正念場

卒論発表もまずまず.これで一安心と思っていたら卒論認定の会議に出そびれて,明日改めて会議とのこと.

記念誌もいよいよ差し迫ってきた.しかし,その表紙作りに難渋している.基本的なアイディアは悪くないと思うんだけど,それを具体化するセンスが足りない感じ.今週中には何とかしないと.

タンスが届いたのでその上にひな人形を移した.収納スペースは増えたし,人形の収まりもいい感じ.

ちょっと寒かったけど公園に行ってみた.鳩を追いかけて大興奮.おばちゃん2人組に声をかけられて泣き出す.まだまだ人見知り.それから,最近「ん?,ん?」と語尾を上げて話しかけてくる.こっちも「ん?,ん?」で返すと,また「ん?,ん?」が帰ってくる.楽しい.

  • エリザベス・ムーン「くらやみの速さはどのくらい」読了.2004年度ネビュラ賞受賞作.21世紀版「アルジャーノンに花束を」らしい.自閉症者のルウは勤めていた会社の上司から,経費節減を理由に実験的な自閉症治療を受けるよう強要されそうになるが….「アルジャーノン」と違って,治療を受けるまでの,自閉症者としてのルウの考え方や行動に重点が置かれていて,それがとても面白かった.治療後についてはほとんどエピローグ扱い.治療を受ける直前で終わってもよかったんではないかと思う.

2009-02-15

ゆっくり休みたい

修論発表は満点のできだった.今週は卒論発表,記念誌に採点と今週も忙しい.家でも何かと忙しい.

ひな人形置き場を兼ねたタンスを物色しに近所の家具屋に行った.店長(?)おすすめのものを買うことに.帰り,途中にある公園に寄って遊んだ.「歩き方がかわいい」とか言われた.

  • 水上悟志「戦国妖狐」2巻読了.前巻で断怪衆の拠点を襲撃した迅火の元に,刺客が次々と現れる.風を操る剣士 雷堂斬蔵,灼岩(芍薬+火岩)と同じ霊力改造人間 氷岩(斬蔵の妹 氷乃+蒼岩)はなんとか凌いだが,龍の力を持つ神雲(とその弟子 千夜)には歯が立たず(というか,そう見切って)逃走.神雲攻略の情報を求めて旅を続けることになった.まだまだこれからという感じ.
  • 大場つぐみ,小畑健「バクマン。」1巻読了.「DEATH NOTE」コンビの新連載.要するに「まんが道」な話なんだけど,作者と同じく原作者(高木秋人)と漫画家(真城最高)の2人組が主人公となっているのが面白い.マンガ家としてのサクセスストーリーだけでなくて,声優を目指すヒロイン 亜豆美保との恋愛ものとしても楽しめそう.

2009-02-08

試練

あさっては修論発表.明日の朝,その発表練習をやる予定.どの程度出来上がっているか,楽しみもあり,不安もあり.

やっと帰ってきた.移動速度がますます上がって目まぐるしいけど,転けたりぶつかったりといったことは少なくなってきた.いろいろ訳の分からないことを盛んにしゃべってる.

今日は体調が悪くてずっと寝てた.

  • 水村美苗「續 明暗」読了.やっと読み終わった.吉川夫人の魔の手はお延にも伸びてきた.うちひしがれたお延はとにかく津田に会おうと湯治場を目指す.そんなことも知らず津田はのんきに清子にのぼせ上がってるが,やがて手痛いしっぺ返しを喰う.津田に同情はできないんだけど,「吉川の細君の媒介なら廢したが可い」の件は溜飲が下がった.小林の再登場もうれしい.しかも美味しい役所.

2009-01-25

差し迫ってきた

70周年誌,実行委員会の方も交えての印刷業者さんとの会合.予算やスケジュールの調整をした.原稿も集まらず厳しい状況だけど,年度内の発刊を目指す.修論,卒論も追い込み.明日はその打ち合わせ.

  • 夏目漱石「明暗」読了.「DS 文学全集」で読んだ.半年前に結婚した津田とお延をめぐるお話.一見ほほえましい新婚生活の裏で,夫婦や縁故者たちとの間で繰り広げられる葛藤を事細かく描写している.その丹念さが妙に新鮮で,わくわくして読んだ.手術の療養にと吉川夫人に唆されて,かつての恋人清子に会いに湯治場へと出かけていく津田.ふたりが旅館で再会した,といういいところ作者病没,未完となっている.次はいよいよ「続明暗」.変人,小林の再登場はさすがにないか?

2009-01-17

1月も後半

70周年誌,とりあえず現時点で集まった原稿の入力は終わった.まだ届いてない原稿の確認や各章の前書き部分の作文など,まだまだ先は長い.1月中に目処がつけばいいけど.

  • 「428」.鈴音編までは自力で解いたけど,それ以上は無理.ネットの情報に頼って金のしおりまで進めたところで,もうやる気をなくした.カナン編はいきなりのアニメ絵と声,それにラノベっぽい文章で面食らったけど,本編との整合はうまくとれていて感心した.

2009-01-12

3連休

嫁さんたちを田舎に残して,とりあえず気ままな日々.この連休はゆっくり休んだ.明日からはまた70周年誌に没頭する予定.

  • 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」18巻読了.面白くなってきた.テキサスコロニーでの攻防.アムロはシャリア・ブルを撃破.しかしゲルググを駆るシャアに敗北寸前.それをララァに助けられる形に.シャアとセイラ再会.ふたりの身元はブライトらにも知られることとなる.
  • 「428」.このソフトのおかげでこの連休は充実した時間を過ごせた.美人双子の誘拐事件に端を発するサウンドノベル.楽しかった.本編を一応クリア.鈴音編まで読んだ.もうひとつおまけシナリオがあるみたいだけど,これはまだおあずけ.バッドエンドを埋めるしかないのか.

2009-01-08

帰省したはいいけど

家族全員ウイルス性の胃腸炎にかかって大変なことに.ちっこいのは以下のような感じ.すっかり怖がって,ちょっとしたことで泣くようになって困った.

  • 12月24日:発症(嘔吐と下痢)
  • 12月25日:通院,点滴300cc
  • 12月26日:通院,点滴400cc
  • 12月27日:脱水症状が止まらず,念のため入院
  • 12月28日:入院中(ずっと点滴)
  • 12月29日:退院,しかし下痢は続く
  • 01月03日:ようやく下痢止まる

慌ただしくて,ゆっくり本を読む暇もなかった.

  • 水村美苗「私小説 from left to right」読了.横書きのバイリンガル私小説.日本語と日本文学に恋いこがれながらアメリカに暮らす「美苗」の物語.これも面白く読んだ.次はDSで「明暗」を読んでから「続明暗」も読んでみるか.
  • 野尻抱介「沈黙のフライバイ」読了.名古屋に帰る際,本屋で見かけて買ってみた.表題作はじめ5作収録の短編集.あんまりぱっとはしないんだけど,「片道切符」と「大風呂敷と蜘蛛の糸」は楽しく読んだ.
  • 「DS 文学全集」.合間合間のわずかな暇を見つけて,以下の軽めの作品を読んだ.DSだと暗いところでも読めるのがいいな.
    • 芥川龍之介「羅生門」
    • 同「藪の中」
    • 同「トロッコ」
    • 泉鏡花「外科医」
    • 海野十三「東京要塞」
    • 梶井基次郎「檸檬」
    • 楠山正雄「牛若と弁慶」
    • 小泉八雲「耳無芳一の話」
    • 中島敦「山月記」
    • 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
    • 夢枕獏「陰陽師 花の下に立つ女」
    • 宮部みゆき「手袋の花」
    • 小栗虫太郎「後光殺人事件」

2008-12-20

帰省

なんとか卒論,修論も軌道に乗って,やっと帰省の準備もできた.

断続的に夜泣き.ねむい.

  • 末次由紀「ちはやふる」3巻読了.百人一首競技かるたのマンガ.5人の部員を集め,かるた部を発足させた千早たちは高校かるた選手権の東京都予選に出場する.今回は団体戦.個人技だけでなく,オーダー(席順)やメンバー全員のムード作りといったチームプレイの要素が加わって,ますます面白くなってきた.A級ふたりを擁する強豪北央学園相手にどう戦うのか,次巻も楽しみ.
  • アレステア・レナルズ「カズムシティ」読了.なんとか返却期限に間に合った.雇い主のカウェアとその妻ジッタを殺されたタナー・ミラベルは,その犯人レイビッチを追ってイエローストーン星に到着した.しかし,その星は未曾有の災厄「融合疫」によってその姿を変貌させていた.魔都と化したカズムシティでの追跡譚と平行して,処刑された英雄スカイ・オスマンの記憶やミラベル自身の過去についての謎も解き明かされていく.これまた1000ページを越える大著なんだけど,面白く読んだ.次は「量子真空」か.
  • 荒川弘「鋼の錬金術師」21巻読了.「約束の日」に向け集結中.大総統,1回休み.プライド(傲慢),グラトニー(暴食)を吸収.

2008-12-13

あと一週間

とりあえず,来週いっぱいがんばろう.年賀状も書かなくちゃ.

数歩歩き出した.明瞭な言葉にはなってないけど,しきりになんかしゃべってる.洗濯バサミを投げ散らかすのがマイブーム.エントロピーはもりもり増大する.

  • 水村美苗「本格小説 下」読了.宇多川家に出入りするようになった太郎は,夏絵の次女よう子と仲良くなる.宇多川家の「お祖母さま」や冨美子の庇護もあり,しばらくは幸せな日々が続くが,やがてふたりは成長し….面白かった.いいもの見せてもらったという感じ.この本は図書館から借りてたんだけど,文庫本をAmazonで速攻注文した.「嵐が丘」も読んでみようかな.

2008-12-06

忙しい師走

70周年誌「学校の変遷」の原稿をやっと書き上げた.その他の作業も12月中にできるだけ進めておこう.

楽に立ったり座ったりできる.もう少しで歩き出しそうだな.盛んににぎにぎしたり,手も忙しくなってきた.

  • 水村美苗「本格小説 上」読了.ネットで話題の本「日本語が亡びるとき」の著者の3作目の小説.長いプロローグでは,日本語で「本格小説(19世紀の西洋小説を規範とする小説で,全知全能の語り手が出てくるのが特徴らしい)」を書くことの困難を論じている.この辺のこだわりがまず面白い.肝心の本編にもぐいぐい引き込まれる.主人公は「私」とも縁のある,アメリカに渡って成功した後失踪した,東太郎という男.「私」にその後の太郎の消息を伝えに来た青年祐介,さらに祐介が出会った,太郎を子供の頃から知る宇多川家の女中冨美子と視点を変えながら,太郎の数奇な運命が語られる.上巻では,背景となる三枝家の3姉妹やその一家と親交のある重光家,次女夏絵の嫁ぎ先である宇多川家のことが丹念に描かれており,終わり近くでやっと子供の頃の太郎が登場したところ.下巻が楽しみ.
  • 武富健治「鈴木先生」6巻読了.「@夏祭り」の続き.麻美のことを知った生徒たちは,鈴木をクラス討議にかける.この「@鈴木裁判」はこれまでの集大成のような内容.以前起こった事件での議論も踏まえながら,延々と討論しまくる.熱い.結局この巻では収まらず,次巻に続く.

2008-11-29

立った

やっと卒論のめどが立ってきた.あとはSDOFにどう落とし込むかが問題だな.

なんにもつかまらず,自力で立ち上がれるようになった.

  • アレステア・レナルズ「啓示空間」読了.著者の第1長編.謎の空間シュラウドからただ一人生還し,その後異星種族アマランティンの遺跡発掘に執着するダン・シルベステ.近光速船ノスタルジア・フォー・インフィニティ号の砲術管制部門責任者イリア・ボリョーワ.謎の女からシルベステ殺害を依頼された,元兵士で殺し屋のアナ・クーリ.この3人を軸に,アマランティン族絶滅やその星系にある中性子星に秘められた謎が描かれる.面白かった.1000ページを超える分厚い本なのに,全く中だるみを感じない.「カズムシティ」や「量子真空」も読んでみよう.
  • 福本伸行「アカギ」21巻読了.点数的には圧倒的に不利な状況.しかし,直撃で鷲巣の資金を枯渇させ,とうとう自分と同じ吸血麻雀の土俵に引きずり込んだ.うまい.
  • 井上雄彦「バガボンド」29巻読了.武蔵は沢庵と禅問答.一方,小次郎は棒きれで真剣の剣客を斃す.又八はあの婆さんと再会するが….

2008-11-24

70周年記念

70周年記念のイベントが無事終了した.一段落.でも私の仕事はこれから.

10秒くらいなら立ってられるようになった.

  • 漆原友紀「蟲師」10巻読了.特に盛り上がるわけでもなく,淡々と終結.

2008-11-16

記念日

昨日は5回目の記念日だった.忘れてた.

  • 水上悟志「サイコスタッフ」読了.高校生の超能力者を宇宙人の女の子がスカウトに来る話.綺麗にまとまってるけど,こぢんまりとした印象.
  • 水上悟志「戦国妖狐」1巻読了.「闇(かたわら)」と呼ばれる魍魎が跋扈する戦国時代.人間好きの妖狐,たまと人間嫌いの仙道,迅火の世直し道中のお話.迅火は,たまの血を吸うことで一時的にパワーアップする精霊転化の使い手.この巻では,闇退治を専門とする霊力僧兵集団,断怪衆によって闇に改造された娘,灼岩を救い,農民出の駆け出し侍,真介も加えて,4人での旅がスタートする.こっちの方が面白いな.この作者は長編の方が向いてると思う.
  • ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」読了.図書館でたまたま見かけて借りた本.メキシコ,ユカタン半島の先端付近の土地,キンタナ・ローを舞台とした寓話的な物語3編からなる連作短編集.古くからマヤ族が暮らすこの土地で起こった奇妙な出来事を,ここに移り住むようになった白人(グリンゴ)の男の目を通して語る.
  • 宇野常寛「ゼロ年代の想像力」読了.SFマガジンに連載されたサブ・カルチャー批評.図書館で予約して借りた.エヴァに代表される90年代の感性「セカイ系」から2000年代(ゼロ年代)の「サヴァイブ系」への変遷と,自由だけど冷たい状況をどのように乗り越えていくか,について論じている.面白かった.結局,永遠はないよ,だからうまく適応していきなさい,ということか.

2008-11-08

めがね新調

目がかすんで遠くが見づらくなってきたので,久しぶりにめがねを新調した.

顔をくしゃくしゃにして,苦笑いなんだか照れ笑いなんだかよく分からない,妙な笑い方をするようになった.

  • アレステア・レナルズ「レヴェレーション・スペース2 銀河北極」読了.2分冊の短編集2冊目.5編を収録.表題作は,旅客星間船の船長が強奪された乗客を数万年にわたって追い続ける話.お気に入りは「ナイチンゲール」かな.戦争犯罪人を捕まえるため,軌道上の病院船に乗り込む話.夜の廃病院を探検するような感じでちょっと怖い.この作者の作品にはだいたい,何らかのどんでん返しが仕掛けられていて,読んでて楽しい.長編も読んでみようかな.

2008-11-03

文化の日

「あんばあんば」言いながら,ソファーに口を押しつけては離すのを繰り返すのがマイブーム.

  • 水上悟志「惑星のさみだれ」6巻読了.この巻には「勇者」という副題がついている.ネズミの騎士,日下部太朗のことだ.うまいなあ.カジキマグロの師匠の話も泣けたけど,この話もすごい.カマキリの騎士,宙野花子の掌握領域命名のシーンとか鳥肌立っちゃったね.それから,ヘビが幻獣インビジブルに進化.裏切り者のフクロウの騎士にも変化が….九つ眼の泥人形を倒して,残りあと3体.
  • アレステア・レナルズ「レヴェレーション・スペース1 火星の長城」読了.「啓示空間」という作者独自の宇宙史を構成する2分冊の短編集の1冊目.脳に埋め込んだインプラントで意識を共有化する連接脳派の火星脱出の物語など,5編を収録.面白かった.お気に入りは「ウェザー」.星間船の船体主任として働くウルトラ属の男が,海賊船から連接脳派の少女を救い出す話.

2008-10-26

ちょっと寒くなってきた

布団をはいだまま寝てて,明け方寒さで目が覚める.風邪ひかないようにしないと.

70周年の作業は続く.他の人に頼んだはずの原稿執筆の仕事が自分に返ってきたりするし,全く楽にならない.研究室の模様替えをした.

片手でつかまり立ちの状態から,かがんで空いた手を床につけてまた立って,を繰り返す.すりすりの変形なのか,別に何かいやがってるわけでもないのに首を横に振る.歯磨きとコップに挑戦中.

  • 戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」3巻読了.面白くなってきた.どういう手段でか3体のロボを引き連れて,残月が梁山泊に侵入.梁山泊の守護者である無明幻妖斎を蹴散らして,光球を解放してしまう.大作はGRに光球を吸収させようとするが,もう限界.そんなとき現れたのは,なんと幻夜.
  • 戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」4巻読了.幻夜は光球を宇宙にテレポートして,あっさり問題解決.まさにデウス・エクス・マキナ.これで残月編は終了,カナーリの牢獄編がスタート.大破したGRを修理するため,豹子頭・林冲と大作は,林冲が脱出してきたというカナーリの牢獄を目指す.残月の正体や中条,韓信の黒幕についても少しずつ明かされる.それから,(魔法使い)サリー登場.大塚署長も活躍.
  • 吉田秋生「海街dairy2 真昼の月」読了.鎌倉を舞台とした四姉妹の物語.ごく良質のホームドラマ.すでに名作の域.変な背景がなくなったのもうれしい.4話中3話は新たに家族となった中学生の四女すずの話.残る4話目,表題作の主人公は看護師の長女幸(さち).しっかり者の幸だが,自分たちを捨てた母親と再会することになり,なんだかさえないご様子.次女佳乃の元彼朋章のおばが幸の先輩として登場.
  • 志村貴子「放浪息子」8巻読了.2年生になってクラス替え.邪悪な土居くんの誘いに乗って,二鳥くんとうとう決断しちゃいました.保健室に連れて行かれて,そのまま母親と帰宅かあ.この先どうなる? この巻は他にも見どころいっぱい.高槻くんは髪を伸ばしてハンサム度アップ.7巻では二鳥くんとあんな,高槻くんと千葉さんが仲良くなったんだけど,今回はこの4人でカラオケに行くことに.千葉さんは相変わらずわがままだけどかわいいところを見せ,高槻くんは墓穴を掘り,猫目のあんなは懐の深さで他を圧倒し,二鳥くんはただおろおろ.面白すぎる.
  • 三浦建太郎「ベルセルク」33巻読了.ガッツらはパックの故郷妖精島への航海途上.そのころヴリタニスでは,グリフィスの世紀末救世主伝説が着々と進行中.
  • 福満しげゆき「僕の小規模な生活」2巻読了.妻日記.来年春より連載再開とのこと.
  • 谷川史子「おひとり様物語」1巻読了.独身者や彼氏なしの女の子を題材とした連作短編集.8編収録.別に古くさいというわけではないんだけど,なんか懐かしい感じ.絵柄といい作風といい,さべあのまに近いのかな.「はにほへといろは」を連想した.このポジションはけっこう貴重かも.別の作品も読んでみようかな.

~していただけますよう

学会関係の依頼文書などで「~していただけますようお願いします」というような表現をよく使う.これまであまり考えたことなかったんだけど,ちょっと違和感を感じたので整理しておきたい.ネットで検索してみると,似た言葉として以下のような言葉が出てくる.

  1. してくださいますよう=してくれるよう
  2. していただきますよう=してもらうよう
  3. していただけますよう=してもらえるよう(してもらうことができるよう)

AからBに何か依頼するとすると,1.の「してくれる」の主体は依頼されて行動するB,2.の「してもらう」の主体はBからの行動を受ける依頼者Aということになる.1.は,Bに対してBの行動を依頼することになり,問題はない.しかし2.では,「(Aが)~してもらうよう,(Bに)お願いする」と,A主体のことをBに依頼することになる.3.も同様だが,「(Aが)~してもらえるよう(取りはからうことを),(Bに)お願いする」というニュアンスがある.ただ厳密に言えば,正解は1.のみということになるのだろう.

でも,「ください」はちょっと遠慮がないような感じもする.かといって,「~していただき(け)ますようお願いします」は,文法的な正否は別としても,表現としてややまわりくどい感じもする.「~していただきたくお願いします」あたりが正解か.

2008-10-19

日本晴れ

なんとか70周年が峠を越えたと思ったら,構造工学の査読やらJABEEやらの仕事もあって暇がない.

舌をくちびるではさんでブーブー言わせるのがマイブームみたい.よだれたらたら.

  • 恩田陸「六番目の小夜子」読了.「夜のピクニック」の作者のデビュー作.とある高校を舞台としたちょっとホラーっぽい青春小説.その高校では奇妙なゲームが続いている.「サヨコ」の鍵が毎年在校生の一人に密かに引き継がれ,3年ごとに吉兆を占う「行事」を行うのだ.今年は「6番目のサヨコ」が誕生する年.そんなとき,津村沙世子という美少女が転校してくる….面白かった.オカルト寄りの結末にしなかったのは正解だと思う.
  • 戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」2巻読了.白昼の残月編スタート.GR2,GR3をついうっかりで奪われたりと,まぬけな戦いが繰り広げられる.キャラもえらく軽いし,なんか大味.そんな中,残月は裏のあるキャラみたいだから,とりあえず次巻での活躍を期待しよう.
  • 福満しげゆき「僕の小規模な生活」1巻読了.「僕の小規模な失敗」の続編.やっぱり奥さんの存在感が圧倒的.モーニングでの連載(このマンガ)と同時期に他社の連載(「うちの妻ってどうでしょう?」とほほ)も決まって起こるいざこざが,けっこう赤裸々で面白かった.せっかく絵に味があるんだから,奥さん人気で終わらないで欲しいなあ.
  • 今市子「百鬼夜行抄」17巻読了.マンネリだと思ってたけど,この巻は面白く読んだ.やっぱり司が話を引っかき回すと面白くなるな.
  • 田中ロミオ「人類は衰退しました2」読了.脳みそを小麦粉に変える計量スプーンと滑るとタイムスリップするバナナのお話.前者は面白かった.後者は助手の設定の曖昧さが話そのものを不明瞭にしちゃってる気が.

2008-10-12

三連休

連休明けの火曜は70周年の実行委員会.その準備がやっと終わった.授業も連チャンであるし,しんどい.

観葉植物の根が鉢の底から出てきていたので,植え替えをした.パキラとベンジャミン.こういう作業は楽しい.

上の歯が4本になりそう.目を離すと,そこら辺のものに片手で掴まって立ってたりする.あと,なぜか正座する.

  • 大和田秀樹「ムダヅモ無き改革」読了.総理大臣小泉ジュンイチローが,ブッシュやらプーチンやらと麻雀対決するギャグマンガ.話題の本だが,すでにちょっと時期をはずしたかな.
  • 戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」1巻読了.OVA版「地球が静止する日」のファンなんで,遅ればせながら買ってみた.OVA版の濃いキャラたちをそのまま流用して,話は全くの別物になるみたい.この巻はプロローグといった感じ.OVA版では名前しか出てこなかった九大天王がいきなり勢揃い.幻惑のセルバンテスの策略が失敗し,衝撃のアルベルトが登場というところで次巻.ロボの設定は横山光輝の原作版準拠とのことだが,とりあえず思ったのは,口を開けたロボットは間抜け,ということ.
  • 福満しげゆき「僕の小規模な失敗」読了.「アックス版まんが道」とのこと.絵に味があって,面白かった.コマ割りが細かすぎて読みにくいのは何とかしてほしいけど.後半はもっぱら奥さんとの馴れ初めやその後の紆余曲折の話.そしてまた,この奥さんがなんか妙に面白いんだ.「僕の小規模な生活」も読んでみようかな,奥さんのために.
  • 山本弘「MM9」読了.図書館で探したらあっさり見つかった.怪獣が存在する世界のお話.通常の「ビッグバン宇宙」と「神話宇宙」とが共存する世界.怪獣はその,質量保存則などの物理法則も存在しない神話宇宙からやってくる.言ってみれば,まぬけ時空みたいなものか.そうした怪獣による災害に立ち向かう,気象庁特異生物対策部(気特対)の活躍を描く.怪獣の規模は地震になぞらえて,モンスター・マグニチュード(MM)という単位で表される.表題のMM9は4000トン超の超大型クラスのこと.楽しく読んだ.敵役の伊豆野をもっと掘り下げて,最後の決戦を盛り上げて欲しかったけど,軽めのお話だからしょうがないか.

2008-10-05

とうとう10月

後期の授業が始まった.前期とのバランスが悪くてしんどい.JABEEや中部支部,それに外の委員会なんかもあって今月は大変.修論,卒論も進めたいんだけど,学生が出てこない.大丈夫か?

表情や喃語のバリエーションが増えてきた感じ.「栄養面」とか言ってるし.解読がなかなか追いつかない.高速四足移動や四足から補助つき二足への移行など,足回りは快調に進化中.

  • 三崎亜記「となり町戦争」読了.突然始まった隣町との戦争に巻き込まれた男の話.町と町の間で戦争が起こってもおかしくないという世界観が全く構築できていないので,雰囲気だけの絵空事にしかなってない.何かオチがあるのかと思ったんだけど,それもなし.単なるメロドラマで終わった.がっかり.ヒロイン香西の弟の死の顛末を描いたサイドストーリーも収録.第17回小説すばる新人賞受賞作らしい.
  • SFマガジン2008年3月号.図書館で借りた英米SF受賞作特集号.以下が訳載された受賞作.
    • エリザベス・ハンド「エコー」.ネビュラ賞ショートストーリー部門受賞作.いまいち.
    • コリイ・ドクトロウ「シスアドが世界を支配するとき」.ローカス賞ノヴェレット部門受賞作.いまいち.
    • ロバート・リード「十億のイブたち」.ヒューゴー賞ノヴェラ部門受賞作.リッパーという装置を使って平行世界に移民する話.面白かった.
    あと,「ゼロ年代の想像力」と「大森望のSF観測局」を結構面白く読んだ.恩田陸「六番目の小夜子」と山本弘「MM9」を探してみようかな.
  • Touch-DS.jp:社長が訊く『Wii Music』Vol.2 スタッフ篇.宮本茂篇に続く開発スタッフ篇.リアル「とたけけ」とか「リセットさん」とか登場.どんな風に演奏しても間違いにならないという仕様がどういう経緯で生まれたかなど,面白く読んだ.笑ったのは,いないことになってたらしい宮本さんが「ちょっとしゃべりますよ」とか言って口をはさむくだり.

2008-09-28

大泣き

ちょっと目を離した隙にフローリングでコケて大泣き.そんなことが2回続いたら嫁さんに怒られた.本も読めやしない.夕食は冷めたハンバーグ.

  • SFマガジン2008年1月号.図書館で借りたテッド・チャン特集号.特集まわりだけ読んだ.「商人と錬金術師の門」はアラビア世界のタイムトラベルもの.面白かった.「予期される未来」はネイチャー掲載のショートショート.予言機なるものが実現したとして,どうしてそれで自由意志が否定されるのかが分からん.テッド・チャンは今最も好きなSF作家なんだけど,気が向いた時にしか書かない日曜作家らしい.残念.
  • 黒田硫黄「大金星」読了.作者久々の短編集.軽めの力の抜けた作品が多い.巻頭カラーの「Schweitzer」と「茄子」に載ってた自転車マンガのサイドストーリー「アンヘル」が面白かったかな.連作ものの「ミシ」も訳分かんなくていい.
  • 吾妻ひでお「うつうつひでお日記 その後」読了.作者のHPで連載している日記を書籍化したものらしい.鉛筆描きの絵日記の文章部分を活字に置き換えただけ.もはやマンガですらない.寝転がってつらつら読む分には面白いけどね.こんなの(失礼)より「アル中病棟」の続きが読みたいなあ.
  • グレッグ・イーガン「しあわせの理由」.先のSFマガジンによると,テッド・チャンとイーガンはよく比較されるらしい.で,書棚から引っ張り出してきた.9作を収めた日本オリジナル短編集.「適切な愛」と「道徳的ウィルス作家」と表題作だけ読んだ.前に読んでると思うんだけど,まったく覚えていなかった.解説によると,イーガンについての否定的な意見として「ストーリー性がない」,「キャラに感情移入できない」,「結末がショボい」,「こんなの小説になってない」というのがあるらしいが,尤もだと思った.読み物としてつまらない.出てくる人物はみんな,思考するだけのゾンビって感じ.

2008-09-21

三連休

昨日もまた名西に買い物に行った.Bタイプのものを買った.

  • 有川浩「空の中」読了.「図書館戦争」の人の第2作目(デビュー作は「塩の街」).国産ジェット輸送機の試験機,自衛隊演習機が続けて,四国沖高度2万メートル地点で謎の爆発事故を起こす.その頃高知では,高校生の斉木瞬が海辺で,クラゲのような不思議な生き物と出会っていた.著者曰く「大人ライトのベル」.と言うより,ジュブナイルSFか.安心して読めるんだけど,意外性はない.決してつまんなくはないんだけどなあ.後日談の短編「仁淀の神様」も収録.
  • 斎藤環「母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか」読了.新聞の書評を見て興味を持ち,図書館で予約して借りた本.母と娘の関係は,父と息子,母と息子などの関係に比べ複雑であるという内容.なるほどなあとは思うんだけど,あまりインパクトは感じなかった.まあ,男がこれ実感するのは無理なんだろうけど.

2008-09-15

三連休

この休みは名西の大型店にいすを買いに行った.見て回るだけでも楽しい.また行こう.

ソファーでつかまり立ち.眠くなると,ところかまわず頭を押しつけてすりすりする.かわいい.最近気づいたけど,漫画家の永野さんちでも水は「めんめ」だったのね.これってけっこう全国共通?

  • 末次由紀「ちはやふる」2巻読了.百人一首競技かるたのマンガ.高校生になった千早は,同じ学校に入学した太一と再会する.そして,A級昇級を機に新に連絡をとるが….すごく瑞々しいマンガ.この巻では念願だったかるた部を発足させ,新しい仲間も増えた.まだまだ面白くなりそう.
  • さそうあきら「おくりびと」読了.同名映画のコミック化.職を失い故郷に帰ってきたチェロ奏者の大悟は,ひょんなことから納棺師の仕事に就くことになる.原作の映画は観てないけど,このマンガを読む限り,脚本はしっかりしていて面白そうだ.死者を送り出す納棺師という仕事をテーマとした物語のコミック化に当たって,さそうあきらを選んだのも正解だと思う.原作ものとは思えないほど彼の作風にマッチしている.

2008-09-07

いい天気

昨日今日と久々にいい天気.でもその分暑かった.嫁さんたち帰還.4足歩行も覚えてあちこち動き回るので,目が離せない.これからまた忙しくなりそう.

  • 小田扉「団地ともお」12巻読了.マンネリだ.笑点の世界.今回笑ったのは,ケリ子の目立たない友達が見せる「プチプチ」へのこだわり.
  • 黒田硫黄「あたらしい朝」1巻読了.黒田硫黄の新作.ヒトラー台頭時のドイツが舞台.初めはチンピラ2人組が大金の詰まった鞄を拾ってって話だったのに,2話目からは延々仮装巡洋艦のお話.これがまた面白いんだ.ヒトラーの連戦連勝をパチンコで表現したり,水平線上にガールフレンドの姿が浮かんでたり,力石似の同僚乗組員のアップが水墨画みたいだったりと,絵的にも楽しい.
  • ナンシー関「テレビ消灯時間」,「テレビ消灯時間2」再読.読む本がないときは,とりあえずナンシー関の本を手に取ることが多い.いつもはそんなのいちいち書かないんだけど,今回は「2」の宮部みゆきの解説が面白かったので,ちょっと書き留めておく.彼女はナンシー関が「まっとう」であると書く.私もそう思う.「まっとう」に生きるなんて,今時誰も言わないと思うんだけど,難しいことだよね.

2008-08-29

ゲリラ豪雨

昨日から今日にかけての雨はすごかった.あちこちで被害も出た模様.

  • 上橋菜穂子「夢の守り人」再読.「守り人」シリーズ第3弾.新ヨゴ皇国に帰ってきたバルサは,奴隷狩人に追われていた男,ユグノを助ける.彼は,木霊の精霊リーに見初められた歌い手,リー・トゥ・ルエン(木霊の想い人)だった.一方皇国内では,眠ったまま何日も目を覚まさない人たちが現れ始めた.眠り続ける姪を助けるため,タンダは魂呼ばいの術を試みるが….今回はタンダやトロガイといった呪術師にスポット当てた物語.面白かったんだけど,釈然としない点もある.今回の事件を引き起こした「花」が,いったい何のために存在しているのか,世界とどういう関わりを持っているのか,が分からないんだよね.
  • あずまきよひこ「よつばと!」8巻読了.台風やら祭りやらどんぐりやら,夏から秋にかけてのエピソード.相変わらず面白い.祭りの回のみうらが凛々しかった.このマンガって,こんなに描き込み細かかったっけ?

2008-08-24

のんびり

昨日,今日と家でのんびり.今日は雨が上がったので,久しぶりに炎の国屋で昼食.あとは家で読書.

  • 上橋菜穂子「精霊の守り人」再読.「虚空の旅人」は面白かったんだけど,ちょっと物足りなかったので,1作目を再読してみた.うん.やっぱり面白い.建国神話の秘密や忘れ去られた夏至祭りの舞いの意味といった伝奇的な要素だけでなく,活劇ものとしても楽しめる傑作.ヤクーのトロガイなど,キャラのバラエティが豊か.ラストも切なくていい.
  • 荒川弘「鋼の錬金術師」20巻読了.運命の「約束の日」に向け,物語は粛々と進んでいく.
  • 山田芳裕「へうげもの」7巻読了.天下統一に向け,着々と歩を進める秀吉.そんな中,利休の台頭が面白くない石田三成は,利休の弟子である山上宗二を謀殺する.宗二の首を見せられた利休の表情がすごい.織部も活躍してるんだけど,やっぱり利休が物語を引っ張ってる感じ.歌舞伎調の正宗も登場.先が楽しみだ.
  • 上橋菜穂子「闇の守り人」再読.ついでにこっちも読み返した.うまいなあ.ルイシャ贈りの儀式や闇の守り人「ヒョウル」の設定が絶妙.ラストの槍舞いのあたりはやっぱり泣ける.

2008-08-21

帰還

おととい田舎から帰ってきた.結局,名古屋にいるときとあまり変わらない生活だった.これからしばらく一人暮らし.でも帰って早々,70周年の仕事に院の入試と目が回りそう.休み明けのなまった体にはこたえる.

  • 上橋菜穂子「虚空の旅人」読了.「守り人」シリーズ第4弾.タイトルが示すように,新ヨゴ皇国の皇太子チャグムを主人公に据えた外伝的な話なんだけど,その後のシリーズの流れを決定づけた一作とのこと.隣国サンガルの新王即位式に招かれたチャグムが,クーデター騒動に巻き込まれる話.この物語でも,ナユグと同じナユーグルと呼ばれる異世界と,そこからの歌声に魂を引かれた「ナユーグル・ライタの目」が大きな役割を果たす.今後のシリーズでは,バルサとチャグムの二人を軸にストーリーが展開していくんだろう.楽しみ.でも次巻の刊行は,来夏とかなり先になりそう.
  • 阿刀田高「あなたの知らないガリバー旅行記」読了.実家にあったのを読んだ.スウィフトの「ガリバー旅行記」の解説本.第四篇のフウイヌム国渡航記に出てくるヤフーがらみで,「家畜人ヤプー」の話も.
  • 鈴木由紀子「最後の大奥 天璋院篤姫と和宮」読了.これも実家にあった本.好評らしい大河ドラマはほとんど見てないんだけど,これは面白く読んだ.
  • 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」21巻読了.師匠のオクレールに認められて大喜びののだめ.しかし,千秋とRuiのピアノ協奏曲を聴き,Ruiの方向性が自分と同じことにショックを受ける.そんなのだめに,あのシュトレーゼマンが手を差し伸べるのであった.意外な展開.まだまだ盛り上がりそう.
  • 山口貴由「シグルイ」11巻読了.いよいよ御前試合かと思ったら,藤木の準備が整うまでまだ時間がかかるみたい.その間に「がま剣法」も始まって,同時進行になるようだ.「がま剣法」は,以前にも登場した舟木道場(「ぬふぅ」の兄弟剣士んち)のお話.ガマのように醜い下男,屈木頑之助が道場の令嬢,千加に懸想して起こる騒動なんだけど,「シグルイ」版ではこの2人がまたえらくえぐいキャラクターに.げっぷが出そう.

2008-08-03

もう8月

おととい一日が70周年記念誌関連のアンケート締め切り.今のところの回答率は半分くらい.とりまとめが大変そう.

うつ伏せのまま両腕を広げて胸を反る,飛行機のポーズがお気に入りに.

  • シオドア・スタージョン「ヴィーナス・プラスX」読了.3冊目.貸出延長して読み終えた.序盤がなかなか読み進められなかったんだよね.でも後半は一気に読んだ.両性具有の人たちが暮らす世界,レダムに召還されてしまった男,チャーリー・ジョンズの話.元の世界に帰るための交換条件として,レダムの評価を行うことになるが….性差や異文化についての偏見という一見堅いテーマながら,物語としても面白く読んだ.

2008-07-27

雷雨

久々の雨.これで少しは涼しくなってくれるといいけど,と思ったらすぐ止んじゃった.

金魚みたいに口はぱくぱくする.うつ伏せのまま足を動かして,おしりふりふり.

  • 山岸凉子「テレプシコーラ/舞姫 第2部」1巻読了.六花(ゆき)16歳からの第2部スタート.ローザンヌ・コンクールのビデオ審査に運良く合格した六花は,スイスに向け出発する.ローザンヌは,千花(ちか)にとっても目標だった大きな大会.同行する茜の風邪や飛行機の欠航などのアクシデントを乗り越え,何とか会場にたどり着いたが….この機会に第1部を読み返してみたんだけど,最終2巻あたりの展開は何度読んでも泣ける.この第2部も楽しみ.

2008-07-25

猛暑の日々

今日も70周年記念誌の仕事.部屋の冷房が効かない上すぐ止まっちゃうんで,連日汗だらだら.新専攻の創立記念シンポジウムを見に行ったら,すごく涼しく感じた.

  • 遠藤浩輝「EDEN」18巻読了.やっと完結.でも大団円という感じはあまりしない.あれだけぐだぐだ続けてきた割にはあっさり終わっちゃって,拍子抜け.結局何がやりたかったんだ? それと,アクションシーンがかなり多かったのに,絵に全く躍動感がないのが気になった.
  • シオドア・スタージョン「[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ」読了.返却期限当日にやっと読み終えた.「海を失った男」に続く,若島正編のオリジナル短編集.奇想コレクションとしては3冊目のスタージョンの本.表題作はじめ6編を収録.こちらは当たり.面白かった.「帰り道」,「必要」,「火星人と能なし」,表題作あたりがお気に入り.

2008-07-19

梅雨明け

右手側にも寝返れるようになった.というか,今度はこっち向きばっかり.「めんめんめ」は水のことらしい.

  • シオドア・スタージョン「輝く断片」読了.先に借りた3冊を返しに行ったら,スタージョンの本がさらに3冊あったので速攻で借りた.そのうちの1冊.「不思議のひと触れ」と同じく,大森望編のオリジナル短編集.コンセプトは広義の犯罪小説だそうだ.3編の掌編+表題作をはじめとする5編の犯罪小説という構成.こういう趣向もありだとは思うが,同じような傾向の話が並んでるせいか,あまり面白く感じなかった.せめて,趣の違う掌編を間にはさむくらいはすればいいのに.気に入ったのは「ニュースの時間です」かな.ネタがないと泣きついて,ハインラインからもらったプロットがベースらしい.

2008-07-15

寒い

うちの嫁さんは暑がりで,寝るときも冷房をかけたがる.おかげで昨夜は寒さで夜半に目が覚め,隣の部屋に一時避難する羽目に.

手を添えてなくても,自分で座っていられるようになった.喃語にバリエーションが出てきた.めんめんめー,とか言いながらぐずってる.

  • 本田透「電波男」読了.文庫で買った.著者のサイト「しろはた」で公開されている,エヴァや永井豪についての評論は以前読んでいて,すごく面白かった覚えがある.「オタクによるオタクの勝利宣言書」とのこと.文章はなんかアレだけど,論旨はシンプルで力強い.私にはまねできないけどね.と,本文を読み終わったら,その後のあとがきがすごい.とんでもない経歴(これネタですか?).とりあえず,著者のこれからの幸せを祈りたい.

2008-07-13

暑い

昨日は晴天ながらも風があって涼しかったが,今日はひたすら暑かった.一日中エアコンかけっぱなし.

隙さえあれば寝返るけど,未だに寝返り返りが満足にできない.そのままうつ伏せで寝てしまうようになった.いいのか? それと,なぜか右手を振り回すようになった.

  • 武富健治「鈴木先生」5巻読了.この巻はバラエティ豊か.「@掃除当番」は掃除をさぼる問題児たちの狭間で心をすり減らす,ごくふつうの女の子の話.初期の同名作品を焼き直したものらしい.鈴木の過去の話として回想形式で語られる.重め.「@家庭訪問」は小川の家庭訪問に浮かれる鈴木の話.小川の家族にはいろいろ意外性があって面白かった.最後には小川,とうとう本物のカミサマにされてしまいました.「@夏祭り」では鈴木の恋人,麻美の身に異変が.それを偶然目にした小川と中村は…,というところで次巻.
  • Touch-DS.jp:社長が訊く 『リズム天国ゴールド』.任天堂の岩田社長が,自社の開発スタッフにインタビューする「社長が訊く」シリーズ.いつも面白く読んでるんだけど,今回は特に面白かった.大澤さんのキャラクターが最高.こんな職場で働いてみたいよね.

2008-07-10

忙しい一週間

昨日は中部支部の幹事会.おまけの会議もあり,午後いっぱいつぶれた.でも,懐かしい顔に会えたし,懇親会も楽しかった.今日は70周年記念誌のアンケートを送付.明日は名高速の委員会.

  • シオドア・スタージョン「不思議のひと触れ」読了.図書館で予約して借りた3冊目.日本オリジナル短編集.表題作始め10作の短編を収録.面白かった.「もうひとりのシーリア」,表題作,「孤独の円盤」あたりが好み.「タンディの物語」や「影よ,影よ,影の国」もいい.子供の描写がすごくうまい.本書と同じシリーズで,「輝く断片」という短編集も出てるらしい.今度探してみよう.
  • 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」17巻読了.ララァ登場,アムロと出会うの巻.ララァの活躍は次巻か.カムランやテム・レイも登場.しかしこの2人は寂しく退場.

2008-07-05

むしむし

むしむしと暑い中,買い物に行った.あちこち回っていろいろ買い込んだ,サランラップとか.

口を真一文字にして変な顔をするのがマイブームらしい.ちょっと手を添えてやると結構立てるようになった.おすわりももう少し.

  • 秋月りす「OL進化論」28巻読了.ちょっと前の巻では作者と登場人物との年代差からか,違和感を感じてたんだけど,そういう感じがなくなった.不思議.
  • 伊藤明弘「ジオブリーダーズ」14巻読了.雄麻,梨佳,雄佳の3姉妹で,雄佳は4代目なのね.父親の会社である神楽を受け継いだ雄麻はその後転身し,梨佳は死に,雄佳が現在の社長と.3姉妹の母,対象0こと菊島千枝子を精算し,事態はいよいよ混沌の度を深めるということなのかな.黒猫との契約は解消って言ってたけど,黒猫って死んだんだっけ? N目標の原潜にいるんじゃないの? すぐ訳分からなくなるから,また1巻から読み返した方がいいな.
  • シオドア・スタージョン「一角獣・多角獣」読了.スタージョンの短編集.図書館で予約して借りた2冊目.10作の短編を収録.これも面白かった.「一角獣の泉」,「ビアンカの手」,「孤独の円盤」,「考え方」あたりが印象に残る.「ビアンカの手」は「海を失った男」にも載ってたけど,翻訳が違うからか今回はすごく面白く感じた.「考え方」はラストが怖い.「不条理日記」のネタって,「考え方をかえて原稿に頭ぶつける」か.

2008-06-29

なんか横漏れするようになった.穿かせ方が悪いのか? 雨のせいもあって,洗濯が追いつかない.

  • 米澤穂信「遠まわりする雛」読了.表題作始め7編からなる古典部シリーズの短編集.図書館で予約して借りた.折木たちが入学してからの1年間にあった,いろいろな小事件が綴られている.発表順ではなく作品内の時系列に沿って並べてあり,折木と千反田との距離が少しずつ近づいていってるのが分かって面白い.そういう意味では,後半の「あきましておめでとう」,「手作りチョコレート事件」,表題作あたりが楽しかった.最後の表題作では折木が千反田を初めて意識する描写もあり,今後が楽しみ.まあ,大した進展があるとも思えないが.

2008-06-28

忙しい

今週からフレッシュマン・セミナーの実習.今年の1年生はなんかやる気ある.来週は都市シミュレーション工学概論も始まる.こちらはスライドがまだ完成してない.おまけに2週続けて中部支部の会合が….

  • 秋山瑞人「龍盤七朝 DRAGON BUSTER 01」読了.思い出し笑いのお姫様,青い目の狐を餌付けするの巻.秋山瑞人の新シリーズ.古橋秀之と共同企画の中華ファンタジー第1弾らしい.でも今のところ,中華という感じもファンタジーという感じもあんまりしない.伝奇的な要素が全くないしな.そもそも,この第1巻自体キャラクター紹介編でしかない.次はバトルでデストロイらしいので,期待して待つことにする.

2008-06-22

じめじめ

昨日,今日と雨.しかも蒸し暑い.じめじめしていやになる.

  • シオドア・スタージョン「人間以上」再読.解説にあるとおり,新しい種族ホモ・ゲシュタルト(集団有機体)の誕生と成長と完成の物語.もともと中編として書かれた「赤ん坊は三つ」に前後編を追加して,長編小説としたもの.これを読むのはほんと久しぶり.20年ぶりくらいか.短編も面白いけど,やっぱり私はこれが一番好きだな.これが50年以上前(1953年)の作品というのだからびっくり.表紙の絵は何とかしてほしいけど.

2008-06-16

あっという間

中部支部70周年のことを気にしつつ,来週のフレッシュマン・セミナーの仕込みをしつつ,再来週の都市シミュレーション工学概論のスライドを作成中.あっという間に一日が終わる.

  • 梶尾真治,鶴田謙二「おもいでエマノン」読了.梶尾真治の小説を鶴田謙二が漫画化したもの.原作は以前読んでピンとこなかったんだけど,こっちもやっぱりピンとこなかった.じゃあ買うなよって話なんだけど.30億年の記憶を持つ女の子が出てきてだべるだけ.何もしない.何も起きない.なんか本編は別にあって,その番外編だけ読んでる感じ.好きな人は好きなんだろうけど.

2008-06-15

涼しい一日

今日は一日涼しかった.曇ってたけど湿気も感じられず,過ごしやすかった.

たまに何かの拍子で寝返り返りをする.

  • シオドア・スタージョン「海を失った男」読了.表題作始め8つの作品からなる,日本オリジナルの短編集.図書館に行ったらあったんで借りてきた.面白かった.「成熟」,「三の法則」,「そして私のおそれはつのる」あたりが好み.なんか全部三角関係の話だな.スタージョンの作品ってほんと訳わかんない,いい意味で.いったいどうやったらこういう話を思いつけるのか,すごく不思議.でも面白いんだよなあ.読んでしばらくしてからじわじわくる感じ.キャビアの味と評される所以か.文庫版の購入も決定.

2008-06-08

梅雨っぽい

天気は悪くないけど,湿度高い感じ.今日は午後から,鶴舞公園にアジサイとショウブを見に行った.振動が心地いいのか,半分は寝てた.

隙あらば寝返ろうとする.何か理由があるのか? シーマ様か?

  • シオドア・スタージョン「時間のかかる彫刻」読了.だいぶ前に買ってたんだけど,途中で投げ出してた短編集.「海を失った男」が文庫化されてたんで,まずこっちを片付けてしまおうと書棚から引っ張り出してきた.解説のアドバイスどおり「ここに,そしてイーゼルに」を最後に回すと,かなりすらすら読めた.SFっぽい話もあるが,基本的には愛情というか,人と人との関わり合いが全体的なテーマになっていると感じた.甘い話だけではなく,苦い話もある.ベタだけど「箱」が一番好きかな.「ここに,…」も取っつきにくいけど,読んでみるとかなり面白い.なお,表題作の「時間のかかる彫刻」とは盆栽のこと.

2008-05-31

気がつくともう6月

今日で5月も終わりか.早いなあ.早すぎ.

  • 米澤穂信「クドリャフカの順番」再読.古典部シリーズ第3弾.前に単行本を図書館で借りて読んでたんけど,文庫化してたので買って読み返した.いよいよ神山高校文化祭.しかし古典部は手違いで,文集「氷菓」を200部も刷ってしまう.折しも,文化祭のあちこちの催しで奇妙な盗難事件が発生.これにかこつけて「氷菓」の販促をねらうが….ネタはすでに割れているんだけど,楽しく読んだ.やっぱりこのシリーズは面白いな.小市民シリーズもそうだが,青春ものとミステリーの配合具合がいい感じ.「鳥を見ると縮む刑事」は分からなかったので,ネットで調べた.ああ,あのマンガは読んでないのよ.

2008-05-30

忙しい一週間だった

遅ればせながら水曜に新歓コンパを開催した.今年の卒論生はけっこう飲むみたい.結構結構.次はジンギスカン?

中部支部の仕事で名城大に行った.いろいろ教えてもらった.ありがとうございました.大変だけど,少しずつ作業を進めなくちゃ.

とうとう寝返った.目が離せなくなってきた.

  • 一色まこと「ピアノの森」15巻読了.ショパン・コンクール.いよいよ海の出番.ここまでは順調.あとはプレリュード12曲.
  • 水上悟志「惑星のさみだれ」5巻読了.精霊アニマ出現.アニマの力で馬,幻獣ユニコーンに.とりあえず誰も死ななかった.戦いはまだまだ続く.

2008-05-25

晴れてきた

解析プログラムに新機能を追加中.楽しいが,なかなか大変.動的解析プログラムの前段階,静的解析プログラムの修正で滞ってる.

  • ☆よしみる,秋山瑞人「E.G.コンバット3rd」再読.3作目は脱走任務同行訓練と地球でのサバイバルの話.やっとの事でたどり着いた基地は無人,しかもその地下は敵プラネリアムの巣となり果てていた.今回はカデナが痛々しいことに.いやほんと,作者こういう痛い描写がうまいんだよね.それにしても,このまま未完とは残念すぎる.見たかったなあ,デストロイの季節.

2008-05-24

さかんに寝返りを打とうとして,うんうん唸ってる.もう少しなんだけど,腕が後ろに抜けない.下半身は回転してしまっているので,自力では元にも戻れないみたい.

  • ☆よしみる,秋山瑞人「E.G.コンバット」再読.秋山瑞人は好きな作家だが,彼の作品の中ではこのシリーズが一番お気に入り.私にとってラノベの理想形と言ってもいい.未完だけど.クライマックスの緊急出撃訓練のくだりは何回読んでも燃える.特に,カラコルム条約免責宣言のあたりが.
  • 井上雄彦「バガボンド」28巻読了.吉岡との戦いで武蔵も傷を負う.おつうたちと再開.一休み.
  • 末次由紀「ちはやふる」1巻読了.表紙のインパクトがでかい,百人一首競技かるたを題材にしたマンガ.小学6年の千早は,いじめられていた転校生,新をかばううち,新が得意とするかるたの世界を知り,夢中になっていく.そして千早は,新をも驚かせる才能を見せ始める.かるたでスポコンか.これは新しい.先が楽しみ.
  • ☆よしみる,秋山瑞人「E.G.コンバット2nd」再読.2作目は操脚兵第二種資格取得試験と哨戒任務同行訓練の話.訓練のはずがいきなり実戦に突入,しかも敵に囲まれ絶望的な状況.今回の主役は双脚砲台のGARPかな.ラストの再起動シーンは泣ける.

2008-05-17

いい天気だけど,暑い

小さいガラガラを手に持つようになった.うつぶせにすると,頭を持ち上げてけっこう長時間ねばる.必死な顔がかわいい.たそがれ泣きは相変わらず.

  • サミュエル・R・ディレーニィ「バベル-17」再読.「あなたの人生の物語」と同じく,意識を変革する言語をネタにしてるってことで書棚から引っ張り出してきた.インベーダーの破壊活動が起こるとき傍受される,謎の通信「バベル-17」.同盟軍はその解読を美貌の詩人リドラ・ウォンに依頼する.彼女はそれが暗号ではなく,ひとつの言語であることを突き止め,自ら宇宙船を駆って次の攻撃目標へと向かうが….1966年度のネビュラ賞長編賞受賞作.40年以上前の作品,しかもスペース・オペラ(「ニュー・スペース・オペラ」らしい)なのだが,全然古くさくない.今時のSFものより,はるかにイメージが鮮明で斬新な感じ.

2008-05-11

初めての散歩

午後天気がよくなってきたので,あえあえ言う生き物を連れて公園まで散歩に行った.バラが綺麗だったけど,ゆっくり見ている余裕はなかった.風があって,ちょっと寒かった.

  • テッド・チャン「あなたの人生の物語」再読.これも書棚から引っ張り出してきた.表題作始め8編からなる短編集.表題作は地球を訪れたエイリアンとのファーストコンタクトもの.エイリアンの言語を習得するにつれ,主人公の言語学者の意識に変化が….この話も面白いが,一番好きなのは「地獄とは神の不在なり」.天使が顕現する世界を舞台にした,ある不幸な男の話.かなり破天荒な内容なのだが,すごくリアリティーがある.きちんとディテールを積み上げて,キャラに生命感を与えているからだな.単なる知識だけでなく,思考の深さが感じられる.
  • ニコニコ動画:【3DCG】くるっと・おどって・初音ミク【ねんどろいど】.いまさらだけど.ねんどろいどとCGってすごく相性がいいな.よく見ると,絆創膏とか,左上の弱音ハクとか,芸が細かい.

2008-05-08

HPリニューアル

ホームページをリニューアル.スタイルシートをひとつ追加して,ちょこちょこ細かい修正をした.Google Maps(アクセス)まわりにも手を入れてみた.

  • 入江亜季「群青学舎」1巻読了.一話完結ものの連作短編集.学舎というタイトルがついてはいるが,必ずしも学校を舞台にしたというわけではない.統一したテーマがあるわけでもないみたい.この巻には10編の短編が収められている.ファンタジーっぽい「異界の扉」と「森へ」を除けば,意地っ張りの若者がちょっとした騒動を起こすという感じの軽めの青春もの.舞台やストーリーはバラバラだけど,似たようなキャラばかりなので印象が薄い.もう少しバリエーションがほしい.絵は若々しくて端正なんだけど.

2008-05-06

4連休最終日

昨日は雨だったけど,今日はいい天気.さほど暑くもなくて快適.この休みはほとんどホームページ作りに費やした.楽しかったけど,ちょっと空しい.

  • 小川一水「老ヴォールの惑星」再読.「時砂の王」の作者の本を書棚から引っ張り出してきた.表題作の他,「ギャルナフカの迷宮」,「幸せになる箱庭」,「漂った男」の計4編を収録した短編集.1回読んでるはずなのに,内容には全然記憶がない.読んでみて,なるほどこれは記憶に残らんな,と思った.凡庸.

2008-05-04

4連休

天気がいいのはいいけど暑い.

  • 小川一水「時砂の王」読了.うっかり人工知能のせいで人類が危機に陥る話.いや,ほんとは映画「ターミネーター」の規模を大きくしたような時間SFものなんだけど.謎の増殖型戦闘機械群によって滅亡の危機に瀕した26世紀の人類は,歴史を変えるためメッセンジャーと呼ばれる人造人間たちを過去に送り出す.しかし作戦は失敗,メッセンジャーたちはさらなる過去へと遡行する.そして,400回を超える時間遡行の末,メッセンジャー・オーヴィルは決戦の地,西暦248年の邪馬台国にたどり着くが….面白かった.でもあのオチはちょっと間抜け.

2008-04-29

GW

今日はいろいろ荷物が届いた.通販にレンタル品に米その他.荷解きしたり組み立てたりしているうちに一日が終わった.

  • 犬村小六「とある飛空士への追憶」読了.海と大瀑布によって隔てられたレヴァーム皇国と天ツ上の両国は交戦状態にある.天ツ上領内に飛び地のように存在するレヴァームの自治区,サン・マルティリア.そこには豪商デル・モラル家の令嬢にして次期皇妃のファナがいた.戦局は一気に敵に傾き,ファナの身にも危険が迫る.ファナを本国に送り届けるため,レヴァーム軍は水上偵察機1機による敵中翔破作戦を立案する.パイロットは,両国の混血児として悲惨な幼年時代を送った飛空士シャルル.彼我の戦力差は圧倒的.ふたりは無事本国にたどり着けるのか,という話.ネットでの評判を聞いて買ってみたんだけど,大当たり.大瀑布のため船による行き来ができず,航空機が発達した世界.海軍という概念がなくて戦艦も空を飛んでるんだけど,戦闘機はまだプロペラという設定.しかも一騎打ち.かっこいい.宮崎駿あたりに映画化してもらいたい(もう無理か).基本的にはごく真面目な話なんだけど,ファナの手荷物が結局水着だけというあたりは笑った.

2008-04-27

やっぱり眠い

昼間は結構機嫌よかったりするんだけど,夕方からぐずり出す.なだめなだめ寝かしつけるのが結構大変.やっぱり眠い.

  • 藤野千夜,志村貴子「ルート225」読了.原作付きの志村貴子作品.中学生の姉と弟がパラレルワールドをさまよう話.なんかどっかで見た感じのありがちな物語.志村貴子に描かせる理由もあまりないような.
  • 田中ロミオ「人類は衰退しました」読了.人類が衰退して数世紀.人類は,身長10センチの「妖精」にその地位を明け渡していた.そんな世界の片田舎で,新米の調停官がその妖精たちに振り回されるという話.まあ言ってみれば,竹本泉のマンガを小説にしたような感じ.ゆるい.竹本泉のマンガよりさらにゆるい気がする.でも,紙の生き物が勝手に進化するというのは面白かった.

2008-04-20

眠い

名古屋での新生活開始.すごく充実しているが,毎晩何度か起こされるんで眠い.

ヘカトンは倒した.でも,ラスボスはどう対処すればいいか分からない.とりあえず,ちまちま図鑑を埋めてる.小さな王様と約束の国は2周目で中断.面白いんで,機会があれば再開したいけど.

  • 森見登美彦「四畳半神話体系」読了.「太陽の塔」に続く2作目らしい.これも京都の貧乏学生もの.似たような話と言えばそうなんだけど,すごく面白かった.四畳半というと「男おいどん」を思い出すけど,こちらはあんなに悲惨じゃないしなあ.むしろ,うらやましい学生生活という感じがする.大学入学時の選択によって分岐する,4つのパラレルワールドを描くという凝った構成もいい.どの話でも,主人公は明石さんと恋仲になり,小津は賀茂大橋から落ちて骨折する.締めくくりの4話目は,無限に続く四畳半を放浪するというスケールの大きい物語(といっても四畳半なんだけど)となっている.それぞれの世界につながりはないけど,熊のぬいぐるみ「もちぐま」は4つの世界を循環しているみたい.

2008-04-06

新学期

今週から授業も始まる.といっても,私の場合ほとんどの授業は後期なので,前期は楽.昨日鮭をまとめ買いした.昨夜はふつうに焼いたので,今日はホイル焼きにしてみようかな.

30階を探索中.3竜倒して次はヘカトンケイル.コラプションやっとクリア.ノーマルでもラスボスは十分しんどかった.これ以上はもう勘弁.

  • 萩原一至「BASTARD!!」25巻読了.背徳の掟編最終節.長かったウリエルとの戦いもやっと終わる.ちなみに,ウリエルの堕天が完了した22巻が2001年発売.ルシファー出現の23巻が2004年.汎人類連合の24巻が2006年という超スローペース.完全版とかいらないから,続き描いてくれ.
  • 福本伸行「賭博堕天録カイジ」13巻読了.「17歩」編,終結.いやまあ,鮮やかな逆転勝ちなんだけど,このシリーズはあまりメリハリがついてなかったかなという印象.次はラスボスんとこの坊ちゃんとの戦いみたいなんだけど,これでまた一文無しに逆戻り?
  • さそうあきら「マエストロ」3巻.いよいよ本番スタートと思ってたら,いきなり完結.こっちは冗長さが全くなくて,逆に物足りない感じ.もう少しだらだらやってほしかった.

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▼2007